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カラチから船でペルシャ湾を渡り、アラブ首長国連邦のアブダビに辿り着いた一行。 ※2日経過 セスナを手に入れるためにまずはラクダで砂漠を越え、ヤプリーンへ向かう事にした。 【<<カラチ】:砂漠:【紅海付近の小島>>】 ショップデータ イベント 敵データ 隠し要素 コメント ショップデータ アイテム名 価格 効果 ダイヤモンドC 300 HPを大幅に回復 オーバードライブSY 300 SPを大幅に回復 レクイエムGE 300 様々な状態異常を回復 波紋コーラ 300 全員を回復 傷薬 100 HP50回復 薬箱 500 HP250回復 イベント アラブ事情 アラブ首長国連邦に到着時、女主人公の場合はジョセフの身内として入国し、チャドルを強制装備させられる。 バニーを装備していると追加セリフ、砂漠を越えると制服に着替える。 『太陽』 花京院一人での戦闘。 主人公のスタンドが遠距離型の場合、花京院と一緒に調べるか否かで選択肢。 「はい」を選ぶと花京院と2人で戦闘。格段に倒し易くなる。 この戦闘は逃げることも可能 。逃げた場合、原作通りに展開する。 冷気と熱気(ver2.5以降) 条件 「ディープ・パープル」、太陽戦で「逃げる」。 承太郎の機転で岩陰に逃げ込んだ御一行は、主人公の「冷気」でなんとか危機的状況を脱するが…… 高所恐怖症 セスナの場合 主人公が「高所恐怖症」だと、露骨にセスナ搭乗を嫌がり、乗った後も落ち着きがない。 『死神13』 花京院との友好度7P以上の場合、花京院の話を信じるか否かの選択肢が現れる。 「はい」を選べば花京院との友好度が大きく上昇する。戦闘は花京院と死神13の一対一。 友好度10P以上で「はい」を選んだ場合、装備品「カラチの守り」を入手。戦闘は花京院と主人公の2人で死神13&偽スタープラチナとの戦闘になる。 「いいえ」を選んだ場合、原作通りの流れ(+α)で戦闘は無し。この場合、イベントは選択肢でスキップ可能。 謎のスタンド使い 条件:「カーディガンズ」か「カーペンターズ」であること。または、仗助編であること。 セスナか赤ん坊のどちらかを治し、セスナ機に乗り込んで飛び立つ。 デスサーティーンに襲われることなく、楽に紅海まで進めるかと思いきや・・・ 別のセスナ機が追いかけてきて戦闘になる。 敵は他の部の関係者と思われる人物。 10ターン以内に倒さないとゲームオーバー 。 主人公が高所恐怖症の場合、戦闘中に竦んで動けなくことがある。 墜落のその後 条件:仗助編であること セスナに乗った敵スタンド使いとの戦闘前後に固有会話。 敵セスナを墜落させた後、墜落現場を確かめにいくイベント。 敵データ 名称 HP 経験値 お金 ドロップアイテム 備考 BOSS サン(本体:アラビア・ファッツ) 700 1000 1000 山吹色の秘薬 距離L。主人公が遠距離タイプの場合、花京院と協力して戦う事が可能。脱水症状と暗闇をほぼ常時与えてくる上、大威力の熱線まで頻繁に放ってくる強敵。運が悪いと1ターン目で脱水症状、暗闇、熱線、熱線の吹っ飛び効果の4段攻撃を喰らう事も。花京院のレベルが高ければ遠距離攻撃の連発で勝てるだろう。 BOSS デス・サーティーン(本体:マニッシュ・ボーイ) 1300 1500 1400 ダービードラッグ 距離S。イベントの選択肢と友好度によっては主人公が参戦。偽スタープラチナを引き連れてくるが、2人がかりならそれ程苦戦はしないはず。中~遠距離の全体攻撃を持っていればなお良い。 BOSS 偽スタープラチナ 300 - - スタプラタブ 距離Mなのにオラオラ(近距離攻撃)してくる。当然威力も低い。スタプラタブを落とすので、必ず倒そう。 BOSS 虹村垓(セスナ) 900 2500 2400 ダイナマイト セスナは距離L。ザ・タイドは距離L-M。一部のスタンドでデス・サーティーン戦を回避した場合に出現。ジョセフを除いたパーティーで、10ターン以内に撃破しなければならない。一見楽そうに思えるが、全体をスタンさせてきたり、ほとんど距離Lで待機して本体が回復薬を使用……等、厄介な事この上ない。主人公が高所恐怖症だと相性最悪。花京院の遠距離攻撃をメインに、本体を無視してスタンドを集中攻撃してやれば落とせるが、ある程度のレベル上げはしておかないと厳しい。戦闘開始時のイベント戦のザ・タイド-Mにもアイテムドロップ判定が存在するので、山吹色の秘薬が2個手に入る事がある。 BOSS ザ・タイド 1000 山吹色の秘薬 隠し要素 +... キングクリムゾンポイント 冒頭~セーブ・ラクダで移動開始~太陽戦逃げる:戦後~解決 死神13:鳴き声~起床~セーブ・買い出し~セスナで出発~セーブ・墜落後~選択肢・セーブ~死神戦条件が合う場合、選択肢で虹村該編に行くことも可能 コメント 古いコメントは過去ログに格納されます。 これもしかしてチャドル実装以降、潜水艦ルート以外じゃもうバニースーツ着れない? - 名無しさん 2017-01-06 18 33 30 ↑花京院護衛ルート後なら一人だった気がする。あと胃腸弱い主人公なら一人になれるね - 名無しさん 2017-04-05 15 48 43 太陽戦を逃げたら、ディープ・パープル主が冷房代わりになって、ジョセフだけ敵に気付いて爆笑する話になりました。カオスモードでプレイしています。 - 名無しさん 2017-08-02 00 56 35 こちらも確認しました、多分ディープ・パープルのスタンドイベントでしょうね - 名無しさん 2017-08-02 08 48 56 ↑通常モードで確認しました - 名無しさん 2017-09-12 15 20 11 ↑追加しておきました - 名無しさん 2017-09-28 21 22 07 バニーだとチャドル着るときのジョセフの台詞に追加あるな - 名無しさん (2019-01-22 21 12 35) ラクダに乗ったらみんなのグラフィック消えたwwスタプラ出てくるまで承太郎の位置わっかんねぇww - 名無しさん (2019-06-08 00 24 19) 花京院との友好度20ぐらいでカラチのお守りもらったけど戦闘後じゃなくて「信用してくれてありがとう」で結局主人公夢の中来ちゃったけど… - 名無しさん (2019-06-08 22 11 53) ↑書き忘れたけど、「花京院を信用しますか」に「はい」を選んで戦闘はしていない - 名無しさん (2019-06-08 22 13 16) 料理部の女主人公でちょっとセリフ変わってました。 - 名無しさん (2019-07-04 23 50 09) ハウリン主の台詞の後に花京院が時間がないと言うけれど、これ日数0日とかでも変わんないのかな - 名無しさん (2020-02-16 01 43 03) 虹村父編で肉の芽取り出すの欲しかったな...虹村兄弟... - ゥンまああ〜いっ (2020-05-07 21 41 13) お守りもらってスタンド持ち込⇒戦闘してるのに主人公も覚えてないの?? - 名無しさん (2020-05-10 23 32 32) 観覧車の夢のイベントでポルナレフのスタンドがSチャリオッツATOから普通のシルバーチャリオッツに戻されるんだな - 名無しさん (2020-06-21 11 39 50) なんかアイテムかなんかで夢の中のイベント戦(花京院・ポルナレフVS死神13)勝てないかなぁ… - 名無しさん (2020-08-22 22 37 38) ↑宝剣エメラルドソードでもノーダメだったぞ - 名無しさん (2020-08-23 20 22 44) 何か一周目でキング・クリムゾン出てきました… - 名無しさん (2021-02-28 12 46 53) 奇妙な薬を使うとその後のBOSS戦ドロップが一切貰えなくなるんですね - 名無しさん (2021-03-30 23 32 34) 赤ん坊治すと花京院イベント起きないのか - 名無しさん (2021-10-29 17 36 26) 名前
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主人公は入院を余儀なくされた花京院を護衛するため、承太郎たちとは一旦別行動をとることに。 イベントクリア後(1日経過)、花京院と別れ、エドフにてジョースター一行と合流する(更に1日経過)。 こちらのルートを選択した場合、 「コム・オンボ」でのイベントと「アヌビス神戦」はスキップされる。 【<<アスワン】:病院:【エドフ>>】 仲間 宝箱 ショップデータ イベント 敵データ 隠し要素 コメント 仲間 承太郎 別行動 花京院 病室 ジョセフ 別行動 アヴドゥル 別行動 ポルナレフ 別行動 イギー 別行動 宝箱 アイテム名 場所 効果 薬箱×5 1F 救急室 HP250回復。 薬箱×5 1F 処置室 HP250回復。 神秘的な薬×3 2F 右個室 HP・SPをほんの少し回復、再起不能・プッツン・凍結状態を回復 傷薬×3 2F 中個室 HP50回復。 傷薬×3 2F 中個室 HP50回復。 ※スタプラタブ 2F 左個室 スピードを3上げる。 医療ツール×3 2F 大部屋A 再起不能以外の多くの状態異常を回復。 ※エクスペリエンス錠 2F 大部屋B HP最大値を5上げる。 ※エコーズエッグ 2F 大部屋C SP最大値を5上げる。 ※の宝箱は、オインゴボインゴ兄弟の襲撃後に開くようになる。 これらの宝箱を開けると極々まれに邪悪度+1。 ショップデータ 自動販売機 ダイヤモンドC 300 HP大回復+出血多量を治癒。 オーバードライブSY 300 SP大回復。 レクイエムGE 300 様々な状態異常回復。 波紋コーラ 300 全員のHPを小回復+波紋・肉の芽を治癒。 波紋ワイン 700 全員のHPを中回復+波紋・肉の芽を治癒。 イベント 肩を貸す 花京院に肩を貸す際に、主人公の性別や体格で色々反応が変化する。 花京院を医務室まで送り届けると邪悪度が1下がる。 花京院を助けろ! オインゴボインゴ兄弟の襲撃を受け、花京院が病室に閉じ込められてしまう。 一階のナースセンター(人がたくさんいる部屋)に一度訪れ 花京院の病室に戻ろう。 移動中、花京院が攻撃されてダメージをうける。彼のHPが0になるとゲームオーバーだ。 また、病院内にはトト神を使った対主人公専用トラップが仕掛けられており、 移動時にランダムでHP SPに30のダメージを受ける。 オインゴボインゴ兄弟の襲撃後は、鍵がかかっていた宝箱が入手可能になっている。中身は貴重なステータスアップアイテムだ。 病室に辿りついたとき、邪悪度が7以上だと主人公の台詞が変化。 オインゴの変装を見破ってクリアすることが出来れば、花京院との友好度が3上昇する。失敗した場合は上昇なし。 ナースセンターのイベント発生後、病院を探索すれば何かヒントがあるだろう。 (「オインゴが誰に変装しているか」は周回ごとにランダム) セキュリティシステム(ver2.5.1から) 鍵を取りに行かず、花京院の病室ドアを強引に開けようとするとドアと戦闘になる。 かなり固い上、戦闘中もランダムに花京院がダメージを受けてしまう。花京院・主人公共に高レベルでないと攻略は難しい。 敵データ 名称 HP 経験値 お金 ドロップアイテム 備考 BOSS ドア(スタンド:ライブ・カプセル) 1000 1500 1 鉄くず 距離S。物質同化型スタンド。本体はアスワン病院自体。攻撃はそれほどの威力はないが、無効や睡眠など状態異常にさせてくる。ほとんどの状態異常が通用しない上、非常に硬く回復も行うのでしぶとい。戦闘中、花京院が襲われ続けダメージを受け、HPが0になるとゲームオーバー。 隠し要素 なし コメント 古いコメントは過去ログに格納されます。 カフェの前だったかジョセフが確認の電話をするんだよな。んでそん時に時間巻き戻しで日数に余裕あると「あれ、意外と余裕あるね」的な会話がされるんだよな。ホリィさんの頑張りによるところみたいにまとめられてるけど -- 名無しさん (2013-04-06 15 23 42) ↑短時間で行ったって話じゃなく、ホリィさんがDIOの呪縛に抵抗していて寿命に余裕があるという解釈だったな -- 名無しさん (2013-04-06 15 37 36) 鍵入手前に二階にある宝箱の中身手に入ったんだけどバグかな? -- 名無しさん (2013-07-29 16 12 16) 攻略に関係ない雑談なら左メニュー・企画の中のスレッド形式雑談所オススメ 住み分けは大事ですよ。 -- 名無しさん (2013-08-05 21 36 24) 花京院に肩をかしてたら転んでHP減った。ふらつくだけじゃないんだなー -- 名無しさん (2013-09-03 16 03 56) 花京院を医務室まで送り届ける際に1Fの右下の部屋で医者が薬を売ってくれるのですが、「ダイヤモンドC」が2つ欄にあります。仕様ですかね? -- 名無しさん (2015-01-10 17 15 41) 自販機で烏龍茶とチャイ買えたので、追加おねがいします -- 名無しさん (2015-01-21 10 30 53) 何か、病院ルートに行ったらラッシュ時のセリフ変更が出来なくなった……バグかな? - 名無しさん 2015-10-01 17 45 46 思ったんだが、偽者がオインゴって事はスタンド見えるよな?アントとかなら虫を這わせて反応したのがオインゴみたいなイベント出来そうだな - 名無しさん 2016-07-19 09 24 46 扉を調べたら扉と戦闘できるようになり強引に入ることが出来ました - 名無しさん (2018-11-26 20 56 20) 扉と戦闘してたら花京院が生き絶えてしまった… - 名無しさん (2018-12-09 23 57 14) ちなみに答えはベイジ先生 - び (2018-12-28 14 11 26) ↑謎解きの答えは確率ランダムです。 - 名無しさん (2018-12-28 15 18 50) 防犯裝置強い、普通の病院でなだ? - 名無しさん (2019-01-09 13 57 20) ↑それは病院に染み付いてるスタンドだよ、スタンド使いはスタンド使いと引かれ合うからね - 名無しさん (2019-01-09 19 24 14) 入れ替わった医者のヒントは2階の倒れている人を調べることだよね? - 名無しさん (2019-01-15 00 11 01) 鍵見つかってないのに普通に病室は入れちゃうってなに?この説明の仕方だと、花京院病室以外の、どこかに呼ばれた先生を見つけだしにいくのかと思ったんだが。。。無駄足すぎる。急いで病室に戻ろう!とかでないの? - 名無しさん (2020-05-05 05 39 30) ↑鍵は四人の医者(変装したオインゴ含む)が花京院の病室に入るために使ったから開いてるので、病室に入れる事には何も不思議は無い。あと無駄足を踏んだのは単純にあなたの勘違いなので、ここで不満を言うのは筋違い。仕様に関して意見があるなら、それは作者さんにしかるべき方法で問い合わせるべき - 名無しさん (2020-05-05 11 56 26) ↑wikiも見ましたが、初見ではわかりにくかったためコメントしたまでです。変に突っかからないでいただきたいのですがwww - 名無しさん (2020-05-30 15 59 55) ↑え!そうか、人によってはそう感じることもあるんか…初見プレイだけど病室戻るんだなって自分はわかったから… - 名無しさん (2020-08-07 15 16 13) 名前
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早朝のヴェストリ広場、朝の霧の中を二つの影が目まぐるしく動き回る。 リゾットは土中から相手を取り囲むように刃物を出現させ、一斉に相手に向けて放つ。それに対して相手は跳躍すると同時に『レビテーション』を使って浮き上がり、刃物の囲みから抜け出した。 宙に浮いた相手に駆け寄りつつ、リゾットがなおも刃物を射出するが、出現した無数の刃物はその一つ一つが相手が飛ばした氷の矢によって撃ち落された。 朝の薄い光の中で砕けた金属と氷の欠片が乱反射し、煙幕のようにお互いの視界を遮る。 視界が晴れた時、リゾットの姿は消えていた。 きょろきょろとリゾットを探すが、その間もなく砕かれた刃物が空中で再構成され、容赦なく襲い掛かる。それらをマントや杖で叩き落し、身のこなしで回避しつつ、口元を隠し、素早く呪文を詠唱し、杖を振る。 途端に周囲の温度が下がっていく。だが、人間にすぐに害になる温度ではない。リゾットは気にせず、攻撃を続けようとした。 だが次の瞬間、そのリゾットの位置に正確に『ウィンディ・アイシクル』が叩き込まれる。 「!?」 驚愕しつつ、氷の矢をある程度、デルフリンガーで吸収し、残りを自らの剣技で切り払う。 その僅かな驚愕が作った隙に相手はリゾットの側面に回りこみ、『エア・ハンマー』を打ち込む。 「相棒、横だ!」 デルフリンガーが警告を発するが間に合わず、氷の矢の対処に気をとられたリゾットはそれを直に受け、吹っ飛んだ。倒れた拍子に霜柱が折れる音が聞こえ、リゾットは相手がどうやってこちらの位置を掴んだのかを理解した。 跳ね起きたリゾットの目に、喉元に向けてすさまじい勢いで迫る杖の先端が映る。 相手は『エア・ハンマー』を撃った直後に『フライ』を唱え、その加速を突きに利用したのだ。ただの木の杖といえど、急所に打ち込まれれば致命傷を負いかねない。 避けるのは間に合わないと判断し、リゾットは杖の先端を手で受ける。杖の先端がリゾットの手を抉るが、その勢いに逆らわず自分自身の上体を回転させ、蹴りを放つ。 小柄な身体が宙を舞った。相手は大地に打ち付けられる所で受身を取り、転がりながら立ち上がる。見ると、リゾットもデルフリンガーを構えなおしていた。 再び二人は向かい合い、視線が交錯する。が、突然、リゾットが剣を下げた。 「こんなところでいいだろう。これ以上やるとどちらかが死にかねない」 その言葉に、相手は無言で頷き、杖を収めた。 第二十章 タバサと小さなスタンド使い 「……満足したか?」 リゾットの問いに、今までリゾットと戦っていたタバサは頷いた。 何故二人がこんなところで実戦さながらの組み手をしたのかといえば、朝の訓練をするリゾットへ、タバサが組み手を申し込んだからだ。 リゾットも一人でトレーニングをするよりは、相手がいた方が訓練としての質があがるので引き受けたのだが、その理由は計りかねていた。 「よければ聞かせてくれ。なぜ俺と戦おうと思った?」 タバサは無表情にリゾットをみつめている。答えないと思ってリゾットが諦めかけたその時、不意にぽつりと呟いた。 「貴方はスタンド使い」 「……スタンド使いと戦ってみたかったのか?」 タバサは頷いた。受けてくれたのだから、一応、理由くらいは教えてもいいと思ったらしい。 「経験が必要」 DIOの館でタバサは自分自身も所属している北花壇騎士団を脱走したケニー・Gに敗北した。幸い、命は助かったが、あそこで終わっていてもおかしくなかった。 タバサは母を守るため、復讐のため、強くならねばならない。そのために知識を蓄え、魔力を得、様々なタイプの敵と戦って力を得る必要がある。 スタンド使いが叔父王の配下にいるというならば、スタンド使いとも戦わなければならない。そして手近にいたサンプルがリゾットだった、というわけだ。 リゾットはDIOの館の経験を通して、自らの母親の仇を討つ、というタバサの目的を何となく察している。自分も相手は違うものの復讐が目的であり、タバサの力になれることなら力になりたかった。 「スタンドに興味があるのか?」 タバサは頷く。リゾットはしばらく考えていたが、この機会にスタンドについては話すことに決めた。 「分かった。確かに、敵として出会う可能性も高い。今度、キュルケやルイズやフーケも交えてスタンドについてきちんと話そう」 リゾットの言葉に、タバサは頷いた。 「ところでタバサ……、髪とマントが乱れている。授業に行く前に直した方がいい」 タバサはまた頷いた。 トリステインの城下町、ブルドンネ街では派手に戦勝記念パレードが行われていた。 聖獣ユニコーンに引かれた王女アンリエッタの馬車を先頭に、高名な貴族たちの馬車が後に続く。その周りを魔法衛士隊が警護をつとめている。 狭い街路だけでなく、通り沿いの窓から、屋上から、屋根から人々はパレードを見つめ、口々に歓声を投げ掛けた。 「アンリエッタ王女万歳! トリステイン万歳!」 数で勝るアルビオン軍をタルブ草原で討ち破った王女アンリエッタは『聖女』と崇められ、今やその人気は絶頂である。 民の人気だけに留まらず、タルブ草原での戦いは政治状況を一変させていた。 この戦勝記念パレードが終わり次第、アンリエッタには戴冠式が待っている。母である大后マリアンヌから王冠を受け渡されるのだ。 当然、王になるのだから、ゲルマニアとの婚約は解消である。ゲルマニアはそれを渋々承知した。一国でアルビオンの侵攻軍を破ったトリステインに、強硬な態度が示せるはずもない。 同盟の解消など論外である。アルビオンの脅威に怯えるゲルマニアにとって、トリステインは今やなくてはならぬ強国となっていた。 賑々しい凱旋の一行を、中央広場の片隅で捕虜となったサー・ヘンリー・ボーウッドはぼんやりと見つめていた。彼は炎上したレキシントン号を不時着させるため、最後まで艦に残ったため、トリステインの捕虜となったのだった。 捕虜といっても、杖を取り上げられるだけで、縛られているわけではない。見張りこそ置かれているものの、ボーウッドを含めた貴族の捕虜たちは、広場の片隅で思い思いに突っ立っている。 貴族は捕虜となる際に捕虜宣誓を行う。その誓いを破ることは貴族として最大級の汚名であるとされ、名誉を重んじる貴族たちにとって、それを破ることは死んだも同然なのだ。 「見ろよ、ホレイショ。僕たちを負かした『聖女』のお通りだぜ」 ホレイショと呼ばれた貴族は太った身体を揺らしながら答えた。 「ふむ……、女王の即位はハルケギニアでは前例が無い。それに戦争はまだ継続中だ。大丈夫なのかね。あの年若い女王は」 「ホレイショ、君は歴史を勉強すべきだよ。かつてガリアで一例、トリステインでは二例、女王の即位があったはずだ」 ホレイショは照れ隠しに頭をかいた。 「ふむ、歴史か。してみると、我々はあの『聖女』アンリエッタの輝かしき歴史の一ページを飾るに過ぎない、リボンの一つというべきかな? 我々の艦隊を殲滅したあの光! 驚いたね」 ボーウッドは頷いた。 「奇跡の光だね。まったく……。あんな魔法は見たことも聞いたことも無い。いやはや、我が『祖国』は恐ろしい敵を相手にしたものだ」 呟きつつも、考える。あの光、そしてレキシントンに乗り込んできた謎の竜騎兵は、本当にトリステインが使用したのだろうか。 ボーウッドは捕虜として捕まった後、トリステイン側にその二つについて根掘り葉掘り聞かれていた。ボーウッドはありのままに話したが、トリステイン側が意図的に使ったなら質問されることもないはずだ。 ワルドは竜騎兵に心当たりがあったようだが、彼は行方をくらましていた。もう会うことはないだろう。 ボーウッドは手近に立っていた兵士に部下の安全と処遇を確認した。兵の捕虜は軍役、もしくは強制労働が課されるという。 それだけ確認して兵士に金貨を握らせる。兵士が一杯飲むために立ち去るのを見届けて、ボーウッドは口を開いた。 「もし、この忌々しい戦が終わって、国に帰れたらどうする? ホレイショ」 「もう軍人は廃業するよ。何なら杖を捨てたって構わない。あんな光を見てしまったあとではね」 ボーウッドは大声で笑った。 「気が合うな! 僕も同じ気持ちだよ!」 現王女、そして数時間後には女王となるアンリエッタはパレードの馬車の中でため息をついた。勝利によって自由を掴んだはずの彼女だが、その心は晴れない。 自分を玉座に持ち上げることになった勝利はアンリエッタのものではない。彼女の左の薬指に光る風のルビーの本来の持ち主であるウェールズ、経験豊かな将軍やマザリーニの機知によるものだ。自分はただ率いていたに過ぎない。 憂鬱そうなアンリエッタに、枢機卿マザリーニは口ひげをいじった後、問うた。ちなみに彼はアンリエッタの戴冠以後、相談役に退く予定である。 「ご気分が優れぬようですな。まったくこのマザリーニ、殿下の晴れ晴れとしたお顔をこの馬車の中で拝見したことがございませんわい」 「マザリーニ、私も母のように父の喪に伏し、王座を空位にすることはできないのですか?」 マザリーニは途端に顔をしかめた。 「またわがままを申される! 殿下の戴冠は御母君、臣下一同、そして民が望んだ戴冠ですぞ! 殿下のお体はもう、殿下御自身のものではありませぬ!」 マザリーニが戴冠式の手順の確認を始めた。長い儀式の最後に始祖と神に対して誓約を述べ、大后から王冠を授かるのである。 アンリエッタは心から誓約する気にはとてもなれない。 過去、アンリエッタが心から誓ったのは、ラグドリアンの湖畔で恋人のウェールズとした誓いだけだ。 もう一つあげるならば、アルビオンに赴くルイズの前で行った誓いである。 そんな風に考え始めると、偉大なる勝利も戴冠の華やかさも、アンリエッタの心を明るくはしないのだった。 アンリエッタは手元の報告書に目を落とす。 それを記したのは、捕虜たちの尋問にあたった一衛士で、ゼロ戦に撃墜された竜騎士や、『レキシントン』号の乗組員だった者たちの話が纏めてあった。 その報告書にはタルブ村に突然現れたゴーレムや、竜騎士を全滅させ、『レキシントン』号を襲った竜騎兵の存在が記されている。 ゴーレムの方は詳細は不明。捕虜たちは全くその正体を把握しておらず、タルブの村の人々からも、フードを目深に被ったメイジだった、としか証言を得られなかった。 一方、竜騎兵は敏捷に飛びまわり、竜騎士隊を全滅させた後、『レキシントン』号内で奇妙な魔法を使い、あと少しで船を落とすところだったという。当然、そのような竜騎兵はトリステインには存在しない。 調査の結果、その竜はタルブの村に伝わる『竜の羽衣』と呼ばれるマジックアイテムであることが分かった。それがマジックアイテムではなく、未知の飛行機械だったということも判明している。 タルブ村の住人の証言によると、それを引き取ったのはトリステイン魔法学院の生徒らしい。さらに、『レキシントン』号の艦長、ボーウッド他の証言により、『竜の羽衣』を操っていた者の外見特徴なども分かった。 導き出されるのはルイズの使い魔である。リゾットに関して、アンリエッタは努めて感情を殺して判断するように心がけていた。嫌悪が先に立つからだ。 使い魔がいたということは主人もどこかにいたと考えるのが自然で、実際、アルビオン艦隊を薙ぎ払った光が発生する直前、複数人の乗った所属不明の風竜が目撃されている。そしてその一人がルイズらしい、とも。 尋問に当たった衛士はあの光を発生させたのはラ・ヴァリエール嬢か、その周囲の人間ではないか? という仮説を立てていた。だが、衛士は直接の接触を彼女にしてよいものかどうか迷い、報告書はアンリエッタの裁可を待つ形で締められていた。 「あなたなの? ルイズ」 アンリエッタは呟いた。 戦勝パレードに湧くブルドンネ通りから、いくつも路地を入った裏通り、そこは社会からはじき出されたような連中の吹き溜まりだった。 狭い通りにはいつもは怪しげな露天商や盗品売り、ゴロツキ同然の傭兵が溜まる酒場などが立ち並ぶのだが、今日に限ってはパレードの警備を警戒して、人通りが多くない。 その閑散とした通りを、フーケは歩いていく。普通、フーケのような美女がこの通りを歩いていたらただではすまないのだが、杖を持つメイジとなれば話は別だ。 フーケもまたこの通りに慣れているようで、迷いのない足取りで一軒の建物の戸を開いた。 「……どちらさんだい?」 「私だよ。婆さん」 奥から聞こえたしわがれた声に答えながら、フーケは暗く、埃の臭いが店内を進んでいく。 店内は素人では何を使うか分からないような薬品や器具、鉱物などが陳列されている。見るものが見ればそれらが秘薬の材料だと理解できただろう。 ここは秘薬屋だった。といっても表通りに看板が出ているわけではない。いわゆる非合法の闇店舗というわけだ。もちろん、ご禁制の品々も扱っている。 「おや、フーケかい」 フーケの前に、ローブをまとった老人が姿を現した。腰が曲がっており、杖を突いている。この店の店主である。 「また何か盗んできたのかい?」 「婆さん、私はもう盗賊からは足を洗ったって言っただろ? ちょっとご機嫌を伺いにきただけだよ」 「おおっと、そうじゃったそうじゃった。惚れた男のために足を洗ったんじゃったな」 ひひひ、と笑いながら老婆がからかいを口にする。フーケは顔をしかめた。 「別に男のためじゃないさ。盗まなくても金が手に入るようになっただけでね」 否定の言葉を口にしつつ、フーケは自分の頬が紅潮しているのを感じた。それを自覚したことに余計に照れてしまう。 それをみて、また老婆がひひひ、と笑った。ほとんど皺と垂れ下がった眉毛に隠れているのに、目は見えているらしい。 フーケはこの老婆にどうも頭が上がらなかった。フーケ同様、貴族の身分を剥奪された者の先輩だと言うこともあるかもしれない。 メイジとしての格がフーケよりも一段階上だということもあるかもしれない。この年老いた老婆には戦う身体能力は無いだろうが、それでも秘薬を作らせればまだ天下一品だった。 フーケはため息をついて、話題を変えるべく店内を見回した。 「景気はどうだい?」 「かなりいいのぅ。何しろ最近、大きい仕事があったから」 「へぇ、誰から……って聞くのは野暮か」 「そういうことじゃな。わしの人生最後の大仕事と思って、やらせてもらったがの」 『人生最後』、という言葉に引っかかってフーケは怪訝な顔をした。 「婆さん、どこか悪いのかい?」 「いや、最近、この辺も物騒じゃてな…。……おお、そうじゃ。フーケよ、お主に餞別をやろう」 名案を思いついたように呟くと、老婆は足元にある棚の鍵を開けた。フーケはその厳重な棚にこの店でも最高価の薬品がしまわれていると知っている。が、でてきたものを見て眉をひそめた。 「何だい、私が売った惚れ薬じゃないか。そんなもん貰ってもねえ……」 「いらんのかい?」 「……いや、そんなもので相手を落としてもね。第一、相手が素直に飲んでくれるわけ無いじゃないか」 「その割には間があったのぅ。それに、わしは別に誰かに飲ませろなんていった覚えは無いがね。また売ったっていいわけじゃから」 「う……」 やられた、という顔をするフーケを見て、老婆はにたりと笑い、言葉を続ける。 「まあ、そこまで自分に夢中にさせるのがためらいがあるなら、香みたいに吸わせても若干弱いが効果はでるぞ」 「嗅がせるのかい? でもそれじゃ、自分まで影響がでるじゃないか」 何だかんだいって興味があるのか、フーケは詳しい話を聞いている。 「至近距離じゃなけりゃ大丈夫…心配なら予め解毒剤を飲んでおけばいい話じゃ。お主が欲しいなら解毒剤もつけるが……どうじゃ?」 フーケの心は揺れた。うまくやれば相手に悟られずに仕掛けられるかもしれない。あの堅物というか鉄面皮を落とすにはそれこそあらゆる努力が必要だろう。 「……本当に、ただでくれるのかい?」 「ああ、ただ。わしとお前の間柄じゃしな」 フーケは心を決め、次の言葉を言った。 「でも断る」 「なんと!?」 驚く老婆に、フーケは髪をいじりながら言葉を続ける。 「あのね、婆さん。私にだってプライドがあるのよ。そんなものに頼るのは自分自身に魅力がないと断言するようなものじゃないか。 それに、私は別にあいつに尽くしてもらいたいわけじゃないからね」 「要するに自分で飲んで素直な気持ちで相手に尽くす、と?」 フーケは頭を痛くなってきた。少しだけ老婆をにらむ。 「何でそうなるんだい。いいかい? 私は雇われちゃいるが、本質的にはあいつと対等でいたいんだよ。薬の力なんか使ったら、そのときは良くても後で対等になれないじゃないか」 それから横を向いて、もしもあいつが弱ってたら助けるけど、と付け加える。老婆は感心したように息をついた。 「なるほどのぅ……。まあ、お主がそう思うならこの話はなしにしておこうかのぅ」 「そうしてくれて構わないよ」 そこでフーケは店にある時計を見た。 「それじゃ、私はもう行くよ」 「おや、デートかの? 妙に声が弾んでおるが」 「はは、そんなんじゃないよ。ちょっと雇い主の仲間と顔合わせするだけさ」 笑ってフーケは店を出て、魔法学院を目指して移動する。それが老婆とフーケの最後の出会いだった。 さて、一方、魔法学院では戦勝に湧く城下町とは対象的に、いつもと変わらぬ日常が続いていた。 戦争といっても学び舎である学院には一応、関わりのない事件であるし、学院長のオスマンが大騒ぎすることを嫌ったからでもある。 そもそもハルケギニアは始終どこかが小競り合いを行っており、始まれば騒ぐものの、戦況が落ち着けばいつものごとくである。 ルイズたちが戦場に行ったことは彼女たちに怪我もなかったこともあり、コルベールは秘密にしていた。 リゾットが怪我をして帰ってきたことでギーシュなどは気づいたようだが、見舞いには来たものの、特に騒ぎ立てず、平穏な暮らしに戻ることが出来た。 そんな平穏な魔法学院の夜、人も少なくなった寮塔の廊下を、一つの人影が人目を忍ぶように歩いていく。 人影はローブを着込み、フードを目深に被っており、その人相は知れないが、その裾から時折のぞく白く、細い指はどうやら女のようだった。 女は音もなくある部屋の前に来ると、扉を一定のリズムにしたがって叩く。開いた扉から中へ入り、フーケはフードを取った。 「まったく、お尋ね者は辛いね。魔法学院に来るのにも一苦労だよ」 やれやれ、といった感じでフーケはため息をつくが、扉を開けたリゾットはあくまで冷静に返す。 「お前の前科は本物だからな……仕方ない。それより、もう傷はいいのか?」 「タルブの村で匿ってもらったお陰でゆっくり出来たから、それは心配しなくていいよ。治療費は高くついたけど、あんたに出してもらったしね」 「そうか…」 「そうそう、それと、さっき見たとき、ミスタ・コルベールが広場でゼロ戦をバラバラにしてたようだけど、いいのかい?」 「ああ。先生に構造の研究がてら、整備をお願いしてるところだからな」 「ちょっと、いつまで話し込んでるのよ……」 不機嫌そうな声が二人の間に割って入った。ルイズだ。 「おっと、そうだね。お待たせしちゃ悪い」 フーケは一つ咳払いをすると、柔らかな微笑を浮かべた。 「お待たせしました。皆様、そろっていらっしゃるようですので、始めましょうか」 「いきなり、ミス・ロングビルにならないで!」 いらいらとルイズは叫ぶ。 一応、リゾットから事情を聞いて納得はしたもの(『納得』までにかなりの時間を要したことは書くまでもない)の、ルイズはフーケを好きになれなかった。 殺されかけたということもあるが、それ以上に、リゾットと親しげなのが気に食わない。要するに、ルイズはフーケに嫉妬しているのだ。 そんな思いを見透かすように、キュルケがルイズをたしなめた。 「嫉妬はみっともないわよ、ルイズ」 「し、ししし嫉妬って何よ!? 誰が嫉妬してるのよ!?」 怒りと照れで顔が真っ赤になるルイズに、キュルケは指を突きつけた。 「貴方よ、貴方。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ」 「嫉妬なんかしてないわ! 私は使い魔が盗賊といちゃいちゃしてるのが気に入らないだけで」 「それを嫉妬って言うのよ、ルイズ」 「違うもん! 色ボケのあんたと一緒にしないで!」 「何ですって!?」 言い合いを始めた二人を見て、フーケがクスクスと笑い出す。 「あんた達、仲良いねえ」 「「どこが!?」」 同時に同じ返事をした二人は顔を見合わせ、フーケは再び笑い始めた。傍観していたリゾットが呆れて口を出す。 「……そろそろ始めよう。この調子だと夜が明ける」 「同感」 本をめくるタバサにまで言われ、ルイズもキュルケもとりあえず矛を収める。タバサが本を閉じ、全員の視線が集まったところで、リゾットが口火を切った。 「それじゃあ、スタンドについて詳しく説明する」 まずはスタンドの基本的な能力である、一人一体の生命の像を持つ、スタンドと本体のどちらかが傷つけば一方も傷つく、像はスタンド使い以外には見えない、といったことを説明する。 そして次にリゾット自身のスタンド『メタリカ』の能力について話し始めた。 リゾットの手の中で、空中から粒子が集まるようにしてナイフが作られていく。 「これが俺のスタンド『メタリカ』だ。能力は磁力による鉄分の操作」 「ねえ、リゾット、鉄分って何? それに磁力を操るって…どうやって?」 ルイズが質問を挟んできた。一緒に聞いていた一同もイマイチ要領を得ない顔をしている。 ハルケギニアでも磁力という概念はあるものの、その特性に関してはほとんど未知の領域らしい。 「鉄分は…目に見えないくらい小さな鉄の粒だ。それがいろんな物にくっついてると思えば大体間違いない。土にも湧き水にも空気中に含まれる僅かな土埃にも人体にも含まれている」 「人間の身体にも?」 ルイズは自分の手をしげしげと見た。その中に鉄が含まれてるとは信じられないらしい。 「人体では血液に多く含まれている。血の味が錆びた鉄のような味なのは鉄が含まれているからだ。俺のスタンドはそれらの鉄分を自在に操り、増やして固めることで鉄を作ることができる」 「『錬金』の魔法みたいなもの?」 キュルケが分かりやすいように自分たちの既知の手段に置き換えて言う。 「それに近い。それだけなら汎用性の無い『錬金』だが、そこでもう一つ、磁力が関わってくる。 磁力というのは……そうだな。鉄同士を引き寄せたり弾いたりする、見えない力だと思えば大体間違いない。これを自在に操ることで、俺は金属を飛ばしたり引き寄せたりすることができる」 ナイフを宙に浮かべつつ、リゾットが簡単に解説する。 「俺の能力は以上だが、スタンド使いはそれぞれ固有の能力を持っている。幻覚を見せる、炎を操る、未来を予知する、などなどだな。 凄いのになると時間を止めたりするスタンド使いもいる。どんな能力であれ、基本的にスタンドは一人一能力だ」 例外はいつでもいるのだが、とリゾットは付け加える。現にリゾットが地球で最後に戦ったボスは、予知に加えてさらに何かの能力を持っていた。 「一つしかないんじゃ、不便だと思うんだけど、そうでもないのよね?」 「そうだな。これは地球での俺の仲間がよく言っていたことだが、どんなくだらない能力も頭の使いようだ。たった一つの能力でも発想一つで様々に変わる」 リゾットのメタリカとて、最初から様々なことが出来たわけではない。最初は使いにくいかったが、時間をかけて試行錯誤し、技を磨いてきたのだ。 そういう意味で、ホルマジオの苦労は身にしみて分かっている部分がある。 「…『治す』スタンド使いはいるの?」 今まで黙っていたタバサが急に口を開いた。 「いや、俺は知らない。だが、そういうのがいても不思議じゃないな」 「そう……」 母を救うことができるスタンド使いもいるかもしれない、という希望がタバサにはあった。異世界を行き来する目処は立っていないので、単なる可能性の一つ、程度で考えているが。 「この世界にスタンド使いはどれくらいいると思う?」 「予想もつかないが、この数ヶ月で二人に出会った。他にいるなら、また出会うことになるだろうな」 「あら? どうして?」 キュルケが不思議そうな顔をする。経験則からの仮説になるが、と前置きしてリゾットは説明を続けた。 「『スタンド使いは惹かれあう』という法則があるからな……。俺たちスタンド使いは、必ずどこかで出会う。それこそ、磁石みたいに引き合うんだ」 「ふ~ん……。しかし、みずくせえや、相棒。もっと早く話してくれりゃあ良かったのに」 不平をもらすデルフリンガーに、フーケも思い当たる点があった。 「そういえば、前に私が聞いてときも答えてくれなかったね。どういう心境の変化だい?」 「魔法と違って、汎用性がないスタンドは、自分の手の内を知られることは弱点を知られることに繋がる。だから、信頼した相手にしか明かせない」 それを聞いてルイズが不満そうに漏らした。 「ふん。もっと早く教えなさいよね。私はあんたのご主人様なんだから信頼して当然でしょ?」 「お前は気分屋だからな……」 「何よ、それ…」 ルイズはむすっとして横を向いた。秘密を明かしてくれたこと自体は嬉しいのだが、キュルケやフーケと一緒というのが気に食わないのだ。 進歩のないルイズを見てリゾットは内心、ため息をついた。こういう気難しいところがリゾットに話すのをためらわせたのだ。 「私が言うことじゃないかもしれないけど……ダーリン、フーケにまで明かしてよかったの? 一度は私たちを騙した女よ?」 キュルケはそんなことを言ってしまう。キュルケとて、嫉妬を感じないわけではないのだ。あまり表に出さないだけで。 だが指摘された当のフーケはニヤニヤしている。からかう気満点だ。 「まあ、確かに。私は金次第で転ぶかもしれないけどね」 「お前はそんな裏切りはしない。そのくらいの節度はある」 あっさり即答され、フーケは下を向いた。ぼそぼそと呟く。 「…………まったく、面白くない男だね…」 それから顔を上げた。辺りさわりのない話題に変えてみる。 「あー、と……その……そういえば、だ。今回、シエスタには教えないんだね。ちょっと意外だよ」 「彼女は戦うわけじゃないからな……。スタンド使いの存在と危険性は教えてある。それで十分だろう。むしろ詳しく知ると却って危険な可能性もある」 「じゃあ、ギーシュは?」 「あいつは……人間的に信頼はできても、口が軽いからな……。酔っ払った拍子とかで喋りそうだ…」 ああ、とキュルケは納得する。キュルケもギーシュと飲んだことがあるが、ギーシュは酒に酔うと羽目を外すタイプなのだ。 酔っ払ったところに美女が言い寄れば、簡単に口を割る可能性はある。酔ってなくてもモンモランシー辺りに乗せられれば簡単に話しそうだ。 「他には?」 タバサが続きを促す。 「後は……スタンドには射程距離というものがある。スタンドの像やその能力が有効な距離だな。 スタンドによって数メイルから数リーグまで幅広いが、本体からの距離が近いほうがパワーが強い。どのくらいの射程かはスタンド像と本体の動きで大体わかる。 近距離型は本体が姿を見せて挑まざるを得ない。つまり近づいてくるスタンド使いは大体、近距離型だ。パワーがあるから近づかれずに戦うようにすることが必要だ。 中距離型、つまり距離が10メイルから100メイル前後の場合は本体が付かず離れずの距離を保って攻撃を仕掛けてくる。俺のメタリカもこのタイプだが、像での攻撃より、能力を使ってくることが多い。 遠距離型は別名遠隔操作型。かなり遠くまでスタンド像を動かせるから、本体は姿を見せないのが一般的だ。ただ、パワーは大抵の場合、弱い。 例外として自動追跡型というのがいる。これは本体から遠く離れていても強いパワーを持っているが、特定条件に当てはまる者に近づいて攻撃、といった単純な行動しか出来ない。このタイプは像が傷ついても本体に影響がないことが多い」 「それなんだけど、スタンドってのは、本当にスタンド使い以外には見えないのかい? 遠隔操作型や自動追跡型に狙われたらほとんど対処できないんだけど」 フーケの危惧はもっともだ。遠隔操作型でも大体は、人間一人を始末するくらいの能力はある。 「……スタンド使いでなくても、才能がある人間なら見える場合もある。同じ精神力を使うメイジが該当するかどうかだな。スタンドは幽霊と同じだ。見える奴は見えるし、見えない奴は見えない……」 その瞬間、タバサの体がぴくりとゆれた。 「? どうした?」 「……何でもない」 「? そうか……」 まさかタバサが幽霊が苦手とは思わないので、リゾットは気にせず、自分のスタンドを身体の外に出す。 「今、俺のスタンドをここに出した。よく見てみろ」 全員の視線がリゾットの指先に集まる。 「何もないじゃない」 「見えないわね」 「見えないねえ……」 「………何かコツは?」 「『感覚の目』だ……。光の反射を捉えるのではなく、もっと本質的なものを捉える。言葉で言えばそういうことになる。そういうつもりで見ろ」 スタンドの中には同じスタンド使いでも気付きにくいタイプもいる。そういうスタンドを見る時のつもりでリゾットはアドバイスをした。 「気のせいっていえば気のせいのような感じだけど……」 「そういわれると…何かいるような気もするわね……」 「う~ん……像としては見えないねえ……」 「………」 どうやら『何かいる』程度には感じるものの、はっきりと像としてみたり、声を聞いたりはできないようだ。 スタンドの外見から能力をつかめるケースもあるので不利といえば不利だが、まったく感知できないよりはマシだろう。 「大体そんなところだな……。万が一スタンド使いと戦うことがあったら、パニックを起こさないことだ。一見異常な攻撃でも、何かの法則に基づいて攻撃しているはずだ。それを見極めろ」 ルイズがメタリカから顔を上げて、リゾットに視線を向けた。 「ねえ、リゾット。さっきから戦うことを前提にして話しているけど、スタンド使いってそんなに凶暴なの?」 「そういや、確かにそうだな。今まであった二人も好戦的だったし、その辺、どうなんだ、相棒?」 ルイズとデルフリンガーがそういうのも無理はない。リゾットは主にタバサに向けて話したため、どうしても戦闘が前提になってしまったのだ。 「……絶対とはいえないが、スタンド使いにはどこか社会から外れた人間が多い。何だかんだ言って自分の能力に自信を持っている連中ばかりだからな……」 実際、スタンドに目覚めた者で犯罪に一切手を出さないでいる人間というのは稀だ。 特に貧しい生まれで生まれながらのスタンド使いの場合、親も周囲も警察も恐れず、どんどん犯罪に手を出した挙句、ギャングやもっと性質の悪い組織の一員になるといったケースは珍しくない。 「まあ、貴族社会から追放されたメイジが傭兵や犯罪者になるみたいなものか」 自身を省みて、色々思うところがあるのか、フーケが少し遠い目で呟く。その目でキュルケは以前の疑問を思い出した。 「そういえば、前にも聞こうと思ったけど、貴方って何をして貴族から追放されたの?」 「ちょっと、キュルケ……」 ルイズが止めようとするが、キュルケは好奇心を抑えられない。 「別にいいじゃない。無理に話せとは言ってないし」 そういいつつ、好奇心に目を輝かせているキュルケに、フーケは呆れた。黙秘しようとも思ったが、考え直す。 「ん~……まあ、確かに一応、仲間になったことだしね。少しは教えてもいいか。王家に『あるもの』を差し出さなかったせいさ」 「『ある物』って? それに、王家ってどこの王家?」 「そいつは言えないね。……まあ、リゾットになら条件次第でもっと詳しく話してやってもいいよ」 途端にルイズがむっとする。 「何であのイカ墨に教えてそのご主人様には教えられないのよ」 「そりゃ、リゾットは私の直接の雇い主だからね。その主人様のあんたにゃ、別に雇ってもらった覚えもないし」 ルイズは悔しさのあまり、う~、と唸り始めた。タバサはそんなフーケとルイズを無表情にじっと見ている。 「フーケ……。俺をあまりルイズをからかうダシにするな……」 リゾットが口を挟むと、フーケは苦笑してリゾットに向き直った。 「別に、ダシにしてるわけじゃないよ。で、どうだい? あんたの過去を話してくれるなら、私も私の過去を話すけど、興味ない?」 口調は茶化しているが、目は真剣だった。しかし、リゾットは首を振る。 「……いや、遠慮しておこう」 リゾットとて、ある程度話しても構わないとは思うのだが、それを交換条件などの材料にはしたくなかった。お互い、教えたいなら話せばいいし、知りたいなら訊けばいいのだ。 「そうかい……。ま、仕方ないね」 フーケは落胆を隠して明るくいった。 「ふん、ご主人様にだって話さないのに、アンタになんか話すわけないでしょ!」 何故かルイズが勝ち誇って言う。実際には勝ってはいないのだが。 そんなルイズとフーケを見て、キュルケが微笑んだ。 「ダーリンを思うのって、大変ね。ライバル多くって」 「? 普通、そこは笑わねーと思うんだけど……」 不思議そうにデルフリンガーが呟く。キュルケは前髪をかきあげながら、妖艶に笑った。 「あら? だって好きな男が他人からも好かれてるなんて素敵じゃない? むしろ誇らしいし、燃えるわ」 「お、おでれーた…。すげープラス思考……」 デルフリンガーが感心していると、途端にルイズが噛み付いた。 「ちょっとキュルケ! 私はこんなイカ墨、好きじゃないわよ! 変な想像しないで!」 「あら、そうなの?」 「そうよ! ……まあ、それなりによく仕えてくれてるから、決して嫌いではないけど……」 「何だかねえ……」 フーケはこの日、何度目かになる苦笑をもらした。そこで自分の目的を思い出す。 「ところでリゾット、ついでにルイズ。話しておきたいことがあるんだけど……いいかい?」 「何だ?」 「ついでにってのがひっかかるけど……何よ?」 改まったフーケに、リゾットとルイズだけでなく、キュルケも注目する。タバサは本を読み始めた。 「タルブの村にかくまわれてる間、王宮から来たらしい連中を何度かみたよ。多分、あの竜の羽衣の出所を探ってたんじゃないか?」 「姫様かしら……」 「多分ね。あの様子だとあんたたちに辿り着くのもそんなに時間はかからないんじゃないかな。 あの『奇跡の光』のこと……詳しくは聞かないけど、誤魔化したいなら何か考えておいた方がいいよ」 フーケの言っている『奇跡の光』とはもちろん、ルイズが放ったあの『爆発』の魔法だ。それを間近で見ていたキュルケが心配げにルイズをみつめる。 「ねえ、ルイズ……。あの魔法って……?」 「ん、ごめん……。まだ、自信がないの。はっきりするまで、もう少し時間をちょうだい」 キュルケは息をついた。 「ふぅ……。まあ、いいわ。でも、あんまり溜め込まないで。せめてダーリンには相談しなさいよ」 「うん、ありがとう、キュルケ…」 何だ、素直になれるじゃないか、とフーケは妙な驚きをしてルイズを見ていたが、やがて席を立つ。 「さて、じゃあ、私はそろそろ帰るよ。連絡したいときは例の方法で」 「ああ……」 「あっと……そうそう、シエスタだけど………。まあ、これは私が言うことじゃないか」 「?」 「ま、女ってのは強いようでいて弱いものさ。弱いようで強いものでもあるがね。その辺、あんたは覚えておきなよ?」 意味深に笑って、フーケは部屋から出て行った。 「夜も遅いし、私たちも帰りましょうか、タバサ?」 タバサは頷く。二人は連れ立って廊下に出た。 自室の前で、キュルケはタバサを振り返った。 「さっきもちょっと話題に出たけど、ダーリンって元の世界で何をしてたのかしら。タバサ、知ってる?」 「……どうして私に?」 「いや、何かタバサって、ダーリンから特別に思われてるようなところがあるから」 「そう?」 タバサは2、3回瞬きを繰り返した。それから付け加える。 「彼は彼なりに私たちを信頼している。その証拠にスタンド能力についても教えてくれた。私はそれで十分」 タバサだって過去のことはどうしても知られたくないわけではないが、積極的には話したくはない。リゾットも似たようなものなのだろう、と思っていた。 「そうね……。どうしても知りたくなったら訊いてみましょうか。お休み、タバサ」 タバサは頷いて、キュルケが部屋に入るのを見届けると、自分も部屋に戻る。DIOの館以来、時折感じる奇妙な感覚に襲われながら。 ワルドがアルビオンのロンディニウムに帰還すると、早速、皇帝クロムウェルに呼び出された。 久しぶりに見るクロムウェルは、相変わらずシェフィールドを従え、いつもと変わらぬ笑みを浮かべていた。あれだけの敗戦の後にこんな笑みを浮かべられるというのは、大物なのか、馬鹿なのか、どちらか判断が付きかねた。 「トリステイン侵攻に失敗いたしました。申し訳ございません」 「おお、子爵。そのようなことは気にせずとも良い。君が今回の失敗の原因ではないのだからな。いや、君だけではない。誰の責任でもない。 あえて言えば、あのような未知の魔法の使用を予見できなかった我ら指導部にこそ、罪はある。だから、そのようにかしこまらずともよい」 クロムウェルはワルドに手を差し出した。ワルドはそこに口をつける。 「は、閣下の慈悲のお心に感謝いたします」 そういいつつ、今のワルドの心は晴れ晴れとしていた。ガンダールヴとの二度目の戦いを制し、恐怖を乗り越えたことで、ワルドは自分が成長した実感を得ていたのだ。 しかし、あのときの光は気になった。クロムウェルが言うには『虚無』は命を操るという。ならばあの光は一体なんだというのか。 「あの未知の魔法の光は『虚無』なのでございましょうか? あの光は四系統とは相容れませぬ。しかし、閣下の仰る『虚無』とも相容れませぬ」 「余とて、『虚無』の全てを理解しているとは言い切れぬ。『虚無』には謎が多すぎるのだ。歴史の闇に包まれておるからな」 「歴史。そう、余は歴史に深い興味を抱いておる。たまに書を紐解くのだ。始祖の盾、と呼ばれた聖者エイジスの伝記の一章に、次のような言葉がある。数少ない『虚無』に関する記述だ」 クロムウェルは詩を吟じるような口調で、次の言葉を口にした。 「 始祖は太陽を作り出し、あまねく地を照らし出した ……。まるであの未知の光だ。しかし謎が謎のままでは、気分がわるい。目覚めも悪い。そうだな、子爵」 「仰るとおりです」 「トリステイン軍はアンリエッタ自らが率いていたという。ひょっとするとあの姫君は『始祖の祈祷書』を用い、王室に眠る秘密をかぎ当てたのかも知れぬ」 「王室に眠りし秘密とは?」 「アルビオン、トリステイン、ガリア、それぞれの王家は元々一つ。そしてそのそれぞれに始祖の秘密が分けられた。そうだな? ミス・シェフィールド」 クロムウェルが傍らの女性を促した。 「閣下の仰るとおりですわ。アルビオン王家に残された秘法は二つ。『風のルビー』は行方知れずに、もう一つは調査が済んでおりません」 ワルドはシェフィールドを見た。深いローブで顔を隠しているが、表情は伺えない。魔力は感じないが、博識さといい、何か特殊な能力なり技能を持っているのだろう。 「今やアンリエッタは、『聖女』とあがめられ、なんと女王に即位するとか。彼女を手に入れれば、国も、王家の秘密も手に入ろうな……」 クロムウェルは笑みを浮かべた。 「ウェールズ君」 廊下から、クロムウェルによって蘇ったウェールズが、部屋に入ってきた。 「余は君の恋人……、『聖女』どのに戴冠のお祝いを言上したいと思う。我がロンディニウムの城までお越し願ってな。なに、道中、退屈だろうが、君がいれば退屈も紛れるだろう」 ウェールズは抑揚のない声で、 「かしこまりました」とだけ呟いた。 「では、子爵。ゆっくりと休養を取りたまえ。『聖女』をこのウェールズ君の手引きで無事晩餐会に招待する事ができたら、君にも出席願おう」 ワルドは頭を下げた。死人に仕事を取られるのは業腹だったが、ここはクロムウェルの手並みをみることにした。 リゾットのことをワルドは報告していない。あくまで決着は自分でつけるつもりなのだ。ウェールズ相手に倒されるなら、それも仕方ない、とは思いつつ、ワルドは退室した。 ワルドが退出した後、シェフィールドも自室に下がった。扉を閉め、周囲を見渡す。誰もいないことを確認し、椅子に腰掛けると、急に部屋の隅から声がした。 「ウェールズの同伴にスタンド使いをつけなくていいのか? ミス・シェフィールド」 先ほどまで誰もいなかったはずの部屋の中に、いつの間にか男がいた。その男を認めると、シェフィールドが不機嫌そうに鼻を鳴らした。 「ふん、お前か……。ノックくらいはしたらどう?」 「したさ。お前が気付かなかっただけだろう?」 男は平然と答える。その言葉にはどこかシェフィールドを嘲るような調子があった。 「口の利き方に気をつけるんだね。戻されたいの?」 「これは失礼を。だが、私を戻すと貴方様も困るのでは?」 シェフィールドは舌打ちした。この男、拾った当初は従順だったが、日が経つにつれ、次第に傲慢な本性をあらわし始めた。 だが、スタンド使いを束ねるのはスタンド使いでなければ勤まらない。この男ほど強力なスタンド使いは今のところ、いなかった。 「……スタンド使いね。一人でいいわ。今のところ、トリステインにスタンド使いは確認されていないからね」 「了解した。そうそう………事後承諾になるが、使えぬスタンド使いを1名、野に放った。害にならないところにな。トリステイン側にスタンド使いがいるなら、つぶしあってくれるだろう」 シェフィールドは男をにらみつけた。 「勝手な真似を!」 「そうかね? 陛下はお気になさらないと思うが。それに、アレは置いておくと、悪戯に被害が増える……」 その言葉でシェフィールドはピンと来た。 「分かったわ……。陛下には私から申し上げておく。これからは事前に報告を上げなさい、いいわね」 「仰せのままに。ミス・シェフィールド」 一礼すると、男は再び姿を消した。 その後、案の定、王宮からの使いがやってきて、ルイズはアンリエッタの元へと召しだされた。 謁見の間に通されたルイズは恭しく頭を下げた。 「ルイズ、ああ、ルイズ!」 アンリエッタは駆け寄り、ルイズを抱きしめた。頭をあげず、ルイズは呟いた。 「姫様…、いえ、もう陛下とお呼びせねばいけませんね」 「そのような他人行儀を申したら、承知しませんよ。ルイズ・フランソワーズ。貴方はわたくしから、最愛のお友達を取り上げてしまうつもりなの?」 「ならばいつものように、姫様とお呼びいたしますわ」 「そうしてちょうだい。ああルイズ、女王になんてなるんじゃなかったわ。退屈は二倍、窮屈は三倍、そして気苦労は十倍よ」 アンリエッタはつまらなそうに呟いた。気を使う客ばかりでうんざりしていたのだ。 (リゾットが聞いたら怒るでしょうね) アンリエッタの台詞に心の中で苦笑しつつ、友人の愚痴を受け止める。 わざわざ授業のある平日に自分を呼び寄せた理由はなんだろう。やはり『虚無』のことだろうか? 一応、リゾットと相談して、あの『虚無』と思しき魔法のことはリゾットがガンダールヴであることと同様、秘密にする予定ではあるが、アンリエッタがどこまで調べているか分からない。 何より、ルイズはアンリエッタに嘘をつきたくなかった。最近になるまで、アンリエッタはルイズのただ一人の友人だったからだ。 ルイズは次の言葉を待った。だがアンリエッタは自分の目を覗き込んだまま、話さない。仕方なくルイズは今回の戦の勝利の祝いをのべはじめた。 「あの勝利は貴女のおかげだものね、ルイズ」 ルイズははっとしてとぼけようとしたが、アンリエッタは微笑んで、ルイズに羊皮紙の報告書を手渡した。それを読んだ後、ルイズはため息をついた。隠し通せないと悟ったのだ。 「ここまでお調べなんですか」 「あれだけ派手な戦果をあげておいて、隠し通せるわけがないじゃないの」 「今まで隠していたこと、お許しください」 「いいのよ。でも、わたくしにまで隠し事はしなくても結構よ、ルイズ」 アンリエッタはふぅ、とため息をついた。 「多大な……、本当に大きな戦果ですわ。ルイズ・フランソワーズ。貴方と、その使い魔が成し遂げた戦果は、このトリステインはおろか、ハルケギニアの歴史の中でも類をみないほどのものです。 本来なら、ルイズ、貴方には領地どころか小国を与え、大公の位を与えてもいいくらい。そして使い魔にも特例で爵位を授けることくらいできましょう」 「わ、私は何も……、手柄を立てたのは使い魔で……」 ルイズはぼそぼそといいにくそうに呟いた。 「あの光は、貴方なのでしょう? ルイズ。城下では奇跡の光だ、などと噂されておりますが、わたくしは奇跡など信じませぬ。あの光が膨れあがった場所に、貴方たちが乗った風竜は飛んでいた。あれは貴方なのでしょ?」 ルイズはアンリエッタに見つめられ、それ以上隠し通すことができなくなった。 こうなったら仕方ない。リゾットには口止めされていたが、ルイズは「実は…」と切り出すと、始祖の祈祷書のことを語り始めた。 「始祖の祈祷書には、『虚無』の系統と書かれておりました。姫様、それは本当なのでしょうか?」 アンリエッタは目を瞑った後、ルイズの肩に手をおいた。 「ご存知、ルイズ? 始祖ブリミルは、その三人の子に王家を作らせ、それぞれに指輪と秘宝を遺したのです。トリステインに伝わるのが貴方の嵌めている『水のルビー』と始祖の祈祷書」 「ええ…」 「王家の間では、始祖の力を受け継ぐ者は王家にあらわれると言い伝えられてきました」 「私は王族ではありませんわ」 「ルイズ、何をおっしゃるの。ラ・ヴァリエール公爵家の祖は、王の庶子。なればこその、公爵家なのではありませんか」 ルイズははっとした顔になった。 「あなたも、このトリステイン王家の血をひいているのですよ。資格は十分にあるのです。それに、貴方の使い魔は『ガンダールヴ』なのでしょう?」 ルイズは頷く。オールド・オスマンやワルド、それにデルフリンガーもそのようなことを言っていた。 「では……、間違いなく私は『虚無』の担い手なのですか?」 「そう考えるのが、正しいようね」 ルイズはため息をついた。それを見ながら、アンリエッタは言葉を続ける。 「これで貴方に、勲章や恩賞を授けることができなくなった理由はわかるわね? ルイズ」 ルイズはこわばった顔で頷いた。ルイズの『虚無』が本物だった場合、下手をすればトリステインからさえ狙われる、とリゾットは指摘していた。 「だからルイズ、誰にもその力のことは話してはなりません。これはわたくしと、貴方の秘密よ」 それからルイズはしばらく考え込んでいたが……、やおら決心したように、口を開いた。 「おそれながら姫様に、私の『虚無』を捧げたいと思います」 「いえ……、いいのです。貴方はその力のことを一刻も早く忘れなさい。二度と使ってはなりませぬ」 「神は……、姫様をお助けするために、私にこの力を授けたに違いありません!」 しかし、アンリエッタは首を振る。 「母が申しておりました。過ぎたる力は人を狂わせると。『虚無』の協力を手にしたわたくしがそうならぬと、誰が言い切れるでしょうか?」 ルイズは昂然と顔を持ち上げた。自分の使命に気付いたような、そんな顔であった。しかし、その顔はどこか危うい。 リゾットがいればルイズを止めようとしただろう。秘密裏に動く特殊な能力者、などリゾットたち暗殺チームとほとんど同じ立場だからだ。だが、彼女の使い魔は今、別の部屋で待たされている。 「わたしは、姫様と祖国のために、この力と身体を捧げたいと常々考えておりました。そうしつけられ、そう信じて育って参りました。しかしながら、わたしの魔法は常に失敗しておりました。 ご存知のように、ついた二つ名は『ゼロ』。嘲りと侮蔑の中、いつも口惜しさに体を震わせておりました」 ルイズはきっぱりと言い切った。 「しかし、そんな私に神は力を与えてくださいました。私は自分が信じるもののために、この力を使いとう存じます。それでも陛下がいらぬとおっしゃるなら、杖を陛下にお返しせねばなりません」 アンリエッタはルイズのその口上に心打たれた。 「わかったわ、ルイズ。貴方は今でも……、一番の私のおともだち。ラグドリアンの湖畔でも、あなたはわたくしを助けてくれたわね。わたしくの身代わりに、ベッドに入ってくださって……」 「姫様」 ルイズとアンリエッタは、ひし、と抱き合った。完全に二人の世界である。 「これからも、わたしくの力になってくれるというのね、ルイズ」 「当然ですわ、姫様」 「ならば、あの『始祖の祈祷書』はあなたに授けましょう。しかしルイズ、これだけは約束して。決して『虚無』の使い手ということを、口外しませんように。また、みだりに使用してはなりません」 「かしこまりました」 「これから、貴方はわたくし直属の女官ということに致します」 アンリエッタは羽ペンをとると、さらさらと羊皮紙に何かしたためた。それから羽ペンを振ると、書面に花押がついた。 「これをお持ちなさい。わたくしが発行する正式な許可証です。王宮を含む、国内外へのあらゆる場所への通行と、警察権を含む公的機関の使用を認めた許可証です。自由がなければ、仕事もしにくいでしょうから」 ルイズは恭しく礼をすると、その許可証を受け取った。アンリエッタのお墨付きである。ルイズはある意味、女王の権利を行使する許可を与えられたのだった。 「あなたにしか解決できない事件がもちあがったら、必ずや相談いたします。表向きは、これまでどおり魔法学院の生徒として振舞ってちょうだい。まあ、言わずともあなたなら、きっとうまくやってくれるわね」 「はい、きっと!」 ルイズは勢い込んで答えた。 一方その頃、リゾットは特別に用意された部屋で一人、なかなか戻ってこない主人の帰りを待っていた。 リゾットは丸腰だった。デルフリンガーを含む武装の一切は城に入るときに預けている。 「…………」 敵など出ようはずもない状況なのであるが、部屋の中はまるで立会い中のように張り詰めた空気に満たされていた。 原因はリゾットではなく、柱の影から放たれる敵意にある。 「おい……、いい加減に出て来い。そんなに敵意をむき出しにして、隠れるも何もないだろう」 潜んでいた人物が無言で姿を現す。 短く切った金髪の下、青い目が覗く女性だった。本来なら澄み切っているのだろうが、今は敵意に満ちている。所々板金で保護された鎖帷子に身を包み、その腰には杖ではなく剣が下げている。 「何だ、お前は?」 リゾットの問いに答えず、女はつかつかと歩み寄ってきた。じろじろと値踏みするようにリゾットを見る。 その立ち居振る舞いには隙がない。リゾットはこの人物がスタンドを使えばともかく、丸腰で勝てる相手ではないと瞬時に悟った。 (武装は剣だけじゃないな……。銃も携帯している) 「どうやらただの馬の骨ではないようだな。私に気付かないようなら城からたたき出してやろうと思っていたが」 「…………」 女は何かの証明書らしきものを取り出してリゾットに突きつけた。断片的しか読めないが、アルビオンの時に見たアンリエッタの花押が押されている。 「女王陛下の、か?」 リゾットの呟きに、女は頷いた。 「ミス・ヴァリエールの使い魔、リゾットだな? お前に知らせることがある。ついて来い」 言うなり身を翻して部屋を出て行こうとする。女の態度に嘘は見つけられなかったが、リゾットは動かなかった。 「……お前の主人はまだ戻ってこない。さっさとしろ」 「お前の名は? 名前も分からない不審人物についていくつもりはない」 「さっきの証明書に書いてあっただろう?」 「俺はまだ人名は読めない。読み方の法則は習ってないからな」 女は舌打ちした後、名乗った。 「アニエスだ。納得したらついて来い」 頷くと、リゾットはアニエスについていった。 戻る< 目次 >続く
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アニエスとリゾットは無言で城の廊下を歩いていく。二人がすれ違った貴族たちが何か小声で囁いていた。「平民」という単語が聞こえてきたため、リゾットは最初、自分について言われているのかと思ったが、よく聞くとやがてアニエスのことを言っているらしいと解った。アニエス本人は陰口などないかのように平然と歩いていく。 その陰口によると、アニエスは平民でありながら、アンリエッタの特別の引き立てで城内を出入りできるらしい。 (なるほど……。それで俺に対して敵意を抱いているわけか) おそらくは主人の意思を汲み取っているのだろう。アンリエッタが直接、リゾットへの敵意を示したことがなくとも、その感情というものは臣下に伝わるものだ。 アニエスに案内された場所は中央に大きなテーブルのあるだけの、窓もない石造りの部屋だった。 中央にテーブルが設置されており、その上に布をかぶせられた、岩のような形の何かが乗っていた。 「これを見ろ」 アニエスが布を取り去る。下から肌色をした球状の塊が現れた。 リゾットは一瞬、それが何なのか、理解できなかった。だが、よく見ると、その塊には随所に手のような痕跡や顔の成れの果てがついている。 「これは……」 リゾットは目の前にあるこの塊が何か理解した。そこにあったのは……人間の身体だった。正確には『人間の身体だったもの』だった。 ギャング、そして暗殺チームのリーダーという職業柄、リゾットは様々な凄惨な死体に立ち会ってきた。 だが、一度溶かされてまた固められた人間の死体は未だかつて出会ったことがない。 リゾットは表情にこそそれを出さなかったが、驚いてそこに立ち尽くした。 その間、アニエスは氷のような冷たい眼差しでリゾットの反応を観察する。 「こんな死体を作る魔法は存在しない。お前は奇妙な力を使うそうだな?」 「奇妙な力? 何のことだ?」 白を切ったが、アニエスの声に含まれる響きは、今の質問が確定した事実の確認に過ぎない事を伝えてきた。 「『レキシントン』号の捕虜から証言は得ている。とぼけても無駄だ」 確かに『レキシントン』号でのワルドとの戦いでスタンド能力を全開にしていた。 あの場に居た連中から漏れたとしても不思議ではない。 「……なるほど。では聞くが、俺が犯人だと疑っているのか?」 「いや、犯行があったと推定される時間の、お前の行動は確認できている。主人について授業に出ていたそうだな」 「………」 「お前のように、杖も持たずに魔法のような現象を起こす人間……『スタンド使い』の噂は聞いている。そのスタンド使いのお前に聞きたい。これは『スタンド』を使った犯行だと思うか?」 アニエスは探るような眼光をリゾットに向けてくる。リゾットもアニエスの表情から内心を読みにかかる。 (警戒しているな……) 要するに、アンリエッタもアニエスも未知の存在、『スタンド使い』であるリゾットを持て余しているのだろう。 おそらく、トリステインが確保しているスタンド使いはいない。上手く従うようなら、味方につけたいと思っているに違いない。 だが、リゾットは今のところ、トリステインの敵になるつもりも、トリステインに従うつもりもなかった。 「勘違いしているようだが、スタンド使いは一人一人、全く違う能力を持っている。自分がスタンド使いだからといって、相手のスタンド能力がわかるわけじゃない」 説明しながら、リゾットは新手のスタンド使いについて少しでも情報を得るために死体を注意深く観察を始める。死体は『固定化』をかけてあるのか、腐敗はなかった。 「この死体は死後、何日くらい経っている?」 「四日だ」 「見つかったのはこの一人だけか?」 「他に五人が犠牲になっている。一度に二人殺されたケースもある」 「一日に二人から一人か……。相当凶暴だな……。被害者の繋がりは?」 「発見場所が近いということ以外は特に出てきていない」 場所は首都トリスタニアでも最も治安が悪い辺りらしい。 アニエスの話を聞きながら、メタリカを出して内部に潜行させる。中は骨も内臓も区別がなく、均質な塊になっていた。表面に露出している部分は溶け残ったところらしい。 「外からじゃなく、中に酸のようなものを注射したのか。……ん?」 外に突き出た骨の部分に歯型があった。 「ネズミ……か?」 昔、被害にあったネズミの痕跡と、その歯型は似ていた。 「どうした?」 アニエスがリゾットの手元を覗き込んだ。リゾットは歯型を指差す。アニエスは不快そうに顔をしかめた。 「ネズミだな。人肉を漁りに来たのか」 「スタンドを使えるのは人間だけではない。動物のスタンド使いもいる」 アニエスが顔を上げた。 「このネズミがスタンド使いだと?」 「他の遺体にネズミの歯型があって、それらが一致すれば可能性は高いな」 パッショーネではスタンド使いの情報を熱心に集めており、その中に動物のスタンド使いの事例が報告されていた。 本来なら幹部以外は閲覧できない情報だったが、組織へ反旗を翻した時、ボスの手がかりになるかもしれないと、ホルマジオが奪ってきたのだ。 「分かった。調べてみよう。協力、感謝する。出来ればスタンド使いとして捜査に協力を願いたいが……」 「いや……、やめておこう」 「そうか。分かった」 リゾットをあまり刺激したくないのか、あっさりアニエスが引き下がる。 「そろそろルイズが戻る頃だろう。俺は行かせてもらう」 アニエスの返事も待たず、リゾットは部屋から出て行った。 「何してたのよ!」 ルイズは待たされたのか、ご機嫌斜めだった。 合流した後、ルイズは、リゾットにアンリエッタとの謁見の結果を話した。 ルイズ自身は自分が認められたのが嬉しいのか、楽しそうだったが、それと対象的に、話が進むにつれてリゾットの顔は曇っていく。 「というわけで、これから姫様のために働くから。あんたも協力するのよ」 全てを聞き終えた後、リゾットは息をついた。 「な、何よ……? 嫌なの?」 「いや……。ただ馬鹿な真似をしたな、と思っただけだ」 その途端、蹴りが飛んできたが、リゾットは一歩下がってそれをかわす。 「ばばばば、馬鹿って何よ!? 口の利き方に気をつけなさいよ! それに、陛下のために貴族が杖を振るうのは当然でしょ!」 ルイズはリゾットを見上げ、睨みつけた。 「確かに、貴族が王のために仕えるのは当然だ。だが、それは王がその働きで領地を保証してくれるからじゃないのか?」 「どういう意味よ?」 「公表しないのは俺も賛成だ……。知られればそれを利用しようとする人間を呼び寄せるだろうからな。だが、秘密裏に力を振るうということは、どんなに活躍しても、公的な場では決して報われず、認められない、ということだ」 リゾットが率いた暗殺チームもその任務上、機密性の高い任務ばかり扱っていたため、その仕事が表立って評価されることはなかった。もちろん、ルイズと暗殺チームは全く同じではないが、秘密の多さという点では共通している。 「そんなこと、ないわよ。姫様は忠誠には報いる、と仰って下さっているわ。現に女王付の女官にしてくださったじゃない。とても名誉なことなのよ」 「それは単にお前が任務を遂行するために必要な処置だろう。今回の件の報酬というわけじゃない」 「そうかもしれないけど……」 ルイズは俯いていたが、決心したように顔を上げた。 「ねえ、聞いて、リゾット。私、今までいっつも『ゼロ』って呼ばれて馬鹿にされてた。あんたを呼んで、少しは魔法ができるようになったかなって期待もしてたけど、相変わらずダメで、でも、最近、少しは失敗の魔法にも価値があるかなと思えたの」 ルイズは訥々と語る。 「だけど、この魔法は失敗じゃなかった。確かに、『虚無』は秘密にしなきゃいけないのは分かるわ。でも、この魔法に何か意味があるなら、私はそれを役立てたい。ずっと使わないで、『ゼロ』のままでいるなんて、嫌なの。そしてそれが姫様と、祖国のために役に立つなら、私はそのために力を使いたい」 リゾットはじっとそれを聞いていたが、ぽつりと呟いた。 「アンリエッタ女王を信じているんだな……」 「当然じゃない!」 ルイズは少女らしい純真さで、誇らしげに答えた。その表情に疑念はない。 「分かった。だが……、一つだけ約束してくれ」 「何よ?」 「もしも、倫理的な面から受けたくないような仕事……つまり、汚れ仕事を頼まれたら、例えアンリエッタからの命令でも断ると」 ルイズには誰かに認められたいという欲求が常にある。それが変な方向に働くと、ルイズは際限なく無理をするだろう。それがリゾットには心配だった。 だが、リゾットの心配をよそに、ルイズは拗ねたような顔をする。 「何よ……。さっきから忠告とか注意ばっかりで……。ご主人様と一緒に喜ぼうっていう心がけはないわけ?」 「喜べるようなことなら喜ぶさ……」 「よく言うわ。いっつも無表情のくせに」 ルイズはリゾットの頬に手を伸ばすと、ぐにぐにと引っ張る。それでも表情を変えないリゾットに、ルイズはため息をついた。手を離す。 「姫様なら大丈夫よ。あんたの心配してるようなことは起こらないわ」 「女王だって人間だ。間違えることもある……。信頼と妄信の違いを、お前は解っているのか?」 ルイズはイラついてきた。この使い魔はどうしてこう、水をさすことばかりいうのだろう。心配しているのは解るが、もう少し別の方向で気を使って欲しいものだ、と自分を棚に上げて思う。 一方、リゾットは困っていた。ルイズのアンリエッタへの信頼は絶大だ。それが悪いわけではないが、アンリエッタを絶対視しすぎる。自分の経験を元に話すことも考えたが、組織と国を同じ扱いをしてもルイズの機嫌を損ねるだけだろう。 「もういいわ。せっかくの気分が台無し……。帰るわよ!」 背を向け、ルイズは歩き去る。リゾットは少し離れてついていった。 (まあ、確かに、アンリエッタはルイズに目をかけている様子だし、今はそれほど心配することはない、か。いざとなったら、自分が何とかしなくてはな) リゾットは以前の自分ならば考えられないほど、ルイズに肩入れしていることを自覚していない。リゾットの左手で、ルーンが幽かに光っていた。 武器を返してもらい、宮中を出る。デルフリンガーが早速話しかけてきた。 「よう、相棒。やっと帰ってきたな。俺ぁ待ちくたびれたぜ」 そして前をスタスタと歩くルイズに気付く。 「また何かやったのか?」 「大したことじゃない。見解の不一致だ」 「ふ~ん……。ダメだぜ、仲良くしなきゃ」 王宮前のブルドンネ街は戦勝祝いのためか、人でごった返していた。酔っ払いの一団が、ワインやエールを片手に掲げ、口々に乾杯と叫んでは空にしている。ルイズはその中をつかつかと人を掻き分け、歩いていく。人ごみの中を歩くのに慣れていないのか、そこかしこで人にぶつかり、悪態をつかれる。 「いてぇな! 人にぶつかって謝りもしねえのかよ」 一人の傭兵崩れらしき大男がルイズの腕を掴んだ。相当酔っているのか、顔は真っ赤で、片手に酒瓶をぶら下げている。 傍らにいた傭兵仲間らしき男が、ルイズの羽織ったマントに気付き、「貴族じゃねえか」と呟いた。 しかし、ルイズの腕を握った男は動じない。酒も入っているのに加え、大勢の仲間がいるので気が大きくなっていた。 「今日はタルブの戦勝祝いのお祭りさ。無礼講だ。貴族も兵隊も町人もねえ。 ぶつかったわびに、俺に一杯注いでくれ」 そういってワインの瓶を突き出す。 「離しなさい、無礼者!」 ルイズは虫の居所が悪いこともあり、男の神経を逆なでするようなことを叫んだ。男の顔が凶悪に歪む。 「なんでぇ、俺には注げねえってか。誰がタルブでアルビオン軍をやっつけたと思ってるんでぇ! 『聖女』でもてめえら貴族でもねえ、俺たち兵隊さ!」 男はルイズの髪を掴もうとして、横から腕をつかまれた。リゾットだ。成り行きを見守っていたのだが、平穏に済みそうにないので手を出したのだ。 「なんだてめえ! 関係ねえだろ!」 「彼女は俺の連れだ。すまない。気分よく飲んでいたのに、無礼をした」 リゾットは淡々と、静かな声で謝罪する。やる気になれば全員叩きのめすことができるが、今回はどうみてもルイズが悪い。無用な争いは避けたかった。 「ルイズ、お前も謝れ」 「な、何で私が……」 「ルイズ」 リゾットに強い語調で咎められ、ルイズは観念して謝った。 「ごめんなさい」 男はリゾットとルイズを交互に眺め、白けたような顔で唾を吐くと、仲間たちに促し、去っていった。 「…………」 それを見送るリゾットの背に、ルイズの蹴りが命中する。 「何をする」 「な、なな、何で私が平民の、しかも傭兵なんかに謝らなきゃいけないのよ。こんなことしてたら貴族の権威が下がるでしょう!?」 怒りの余り、ルイズの声は震えていた。先ほどはリゾットに促されて思わず謝ったが、今頃になって屈辱が湧いてきたようだ。 「相手が何であれ、自分のしたことの責任を取るのは当然だ……。謝った程度で下がる権威など捨ててしまえ」 そこでルイズはリゾットが異世界人であることを思い出した。貴族や平民といった階級意識に疎いのだ。そして、『責任』を果たすことに拘る。 ここは自分が譲歩すべきなのだろう、結果的には守ってくれたわけだし、と諦め、また歩き出そうとすると、リゾットに肩を掴まれた。 「何よ?」 「俺の後についてこい。道は作ってやる」 そういって、ルイズの先を歩き始める。先を行くリゾットのお陰で、ルイズは混雑した道を悠々と歩くことができた。自然とリゾットに寄り添って歩く形になる。 しばらく歩くうちに、それに気付いてルイズは赤面した。リゾットが前をむいていて、顔を見られないのが救いだった。最も、見たところでリゾットは無表情だったかもしれないが。 余裕が出来ると、ルイズは街の様子を見回した。街はお祭り騒ぎで、楽しそうな見世物や、珍しい品々を取り揃えた屋台や露店が通りを埋めている。華やかな街の様子と、リゾットが守ってくれているという安心感が、ルイズの機嫌を直させる。 「凄い騒ぎね」 ルイズがつぶやくと、リゾットは僅かに頷いた。 「祭りを仕事以外の用事で歩くのは久しぶりだ」 「そうなの?」 「ああ……」 そう呟くリゾットの口調は何か思い出しているようだった。きっと以前歩いた時のことだろう。 「リゾットの世界のお祭りってどんなの?」 「ここと大して変わらない。いろんな屋台や露店が立ち並んでいて、人が大勢歩いている。後は皆で踊ったり、音楽を奏でたり、騒いだり、花びらを敷きつめて道に絵を描いたりする」 「花びらで絵を?」 「ああ……」 ルイズはリゾットのコートの背中を握った。すぐそこにいるのに、リゾットを遠くに感じたのだ。 腹の立つところもあるが、ルイズはリゾットを頼りにしていた。どこへも行って欲しくなかった。ただ、それが単純にリゾットが使い魔として役に立つからなのか、もっと別の感情からなのか、ルイズ自身にも解らない。 (解らない? 違うわ。リゾットが役に立つからよ) ルイズは自分にそう言い聞かせ、辺りを見回す。そこでわぁ、と声を上げて立ち止まった。 「どうした?」 リゾットも立ち止まり、振り返る。ルイズは露天の宝石商を見ていた。立てられたラシャの布に、指輪やネックレスなどが並べられている。 ルイズがそこから動かないので、リゾットも自然、そこを覗く事になる。客が来たことに気付いて、頭にターバンを巻いた商人がもみ手をした。 「おや、いらっしゃい! 見てくださいよ、貴族のお嬢さん。珍しい石を取り揃えました。『錬金』で作られたまがい物じゃございませんよ」 「……何かこの調子、お前を買った武器屋の親父に似てないか?」 「まあ、商売人ってのはこんなもんだよ、相棒」 何となく胡散臭げな目で店を見るリゾットとデルフリンガーをよそに、ルイズは商品を見ている。並んでいるものは大概、貴族が身につけるにしては装飾がゴテゴテしていて、お世辞にも趣味がいいとは言えない代物だった。 ルイズはその中から、ペンダントを手に取った。貝殻を彫って作られた、真っ白なペンダント。周りには大きな宝石がたくさん嵌め込まれている。だが、よく見ると作りはちゃちで、宝石にしても安い水晶に見えた。 だが、ルイズはそれが気に入ったらしい。公爵家令嬢として一流のものばかり見てきたルイズにとってはかえって安っぽいものが珍しかった。祭りの騒がしい空気もその気分を助長していた。 「お嬢さん、いいものを選びましたね。それなら四エキューですよ?」 商人は如何にも愛想がいい笑顔を浮かべて言った。しかしルイズは困った顔をしている。金がないらしい。 「四エキューだな」 リゾットは金貨四枚をだした。 「はい、毎度あり」 商人からペンダントを受け取ったルイズは、しばし呆気に取られたが、思わず頬が緩んでしまった。 普段、リゾットがまるで冷静であまり感情を見せないだけに、こうやって露骨に優しくされた喜びはひとしおだった。 手でしばし弄繰り回したあと、浮かれながらペンダントを首に巻く。お似合いですよ、と商人がお愛想を言った。 「おれでーた。相棒、意外に器用だね」 デルフリンガーもリゾットの意外な行動に驚いているようだった。 「まあ、俺のせいだからな……」 何故か遠い目でリゾットが呟く。 今でこそリゾットは事業のお陰で好きにできる金があるが、当初は戦いのたびに死にかけるリゾットのための秘薬代はルイズが負担していたはずだ。他にもデルフリンガーを買ったりした金などもルイズが支払った。つまり、ルイズの現在の困窮の原因はリゾットにあるのだ。 とはいえ、ペンダントをつけて嬉しそうに見せてくるルイズを見ればそう悪い気はしない。すっかり上機嫌になったルイズの前に立って、再びリゾットは歩き始めた。 ついでにより道をして、服を買い込んでおく。人から譲ってもらった服と元の服では戦闘での破損もあり、着まわすのも限界に来ていた。 一通り買い物を済ませ、学院寮に戻ろうという頃、リゾットは空に街ではまず見ないものをみつけた。ルイズもそれに気付く。 「シルフィード?」 タバサの風竜が街の上空に浮いていた。その背から小さな人影が降りる。髪の色からして、まずタバサで間違いないだろう。 「あの子、タバサよね? 何してるのかしら、こんなところで」 「本でも買いに来たんだろう……」 「でも、あっちに真っ当な店はないわ。その……ちょっと危険な区域だから」 ルイズが呟く。要するにどこの町にもある、治安の悪い場所なのだろう。 リゾットは頭の中で地図を確認し、内心舌打ちした。 どうしてこう、人が厄介ごとを避けようとしている時に仲間が厄介ごとに飛び込んでいくのか。 アニエスから聞いた不審な殺人事件、それが起きている地域がちょうどその辺りなのだ。 そちらに向かったからといって件のスタンド使いと偶然出会う、という確率はきわめて低いが、リゾットは嫌な予感がした。 「ルイズ、俺はタバサを探しに行くが……」 「私も行くわよ」 「……解った。スタンド使いと遭遇することも考慮にいれておけ」 「どういうこと?」 ルイズは先ほど、アニエスの持ちかけた事件を知らないらしい。 「移動しながら話す。デルフ、何か怪しいものを見かけたら教えてくれ」 「任せときな、相棒」 二人と一振りはタバサが降りた辺りに向けて移動し始めた。 タバサは急いでいた。先刻、王家から任務の通達があったのだ。今回の任務はガリア王国にある実家で伝達されるという。 タバサはその命令を受け取ってすぐにトリスタニアに向かった。 密かに注文した秘薬を受け取るためだ。タバサは母親のため、スクウェアクラスの水メイジの秘薬屋を探し出し、宝探しの分け前全てを使ってある秘薬の製作を依頼していた。 タバサの母親は叔父王から水魔法の毒をタバサの代わりに飲んで心を狂わされた。 だが、魔法で狂わされたなら魔法で治すこともできるはず。『固定化』をかけられた物体もそれを上回る力で『錬金』すれば変質させることができるように。 だから最上級のスクウェアクラスメイジに高価で貴重な材料を幾つも使わせて薬を作成してもらったのだ。 これで治らなければ、いよいよ先住魔法の可能性を考えなければならず、治療の目処はかなり遠ざかる。 「きっと治る……」 タバサは祈るように呟いた。暗くなりがちな気分を振り払うため、母が正気を取り戻した場合のことを考える。 しばらくは監視すらついていない実家にいてもらえば悟られることもないだろう。 客があった時だけ治っていない振りをしてもらえばいい。その間にどこか匿う場所を探す必要がある。 キュルケや、フーケを通して裏社会にコネがあるらしいリゾットに相談すれば何とかなるだろうか。 そこまで考えて、タバサは首を振った。どうも宝探し以来、自分は浮かれている。 学院やその周辺のことならともかく、ほかの事に二人を巻き込むのは甘えだ。 彼女たちは自分を頼ってくれといっていたが、頼ることと甘えることは違う。 甘えを抱えていては目的を果たすことなどできはしない。母親を治しても、自分の目的は終わらないのだから。 自戒しながら、秘薬屋の扉を開く。 薄暗い店内に入ると、奥へと歩いていく。 窓は塞がっているため店内に吊るされたランプが、壁にタバサや店内の商品の影を落としていた。 うめき声に、タバサは足を止める。声はいつも店主のいるカウンターの向こうから聞こえてきた。 タバサはカウンターの中を覗き込んだ。 「うう……っ」 そこには店主がいた。ただ、年老いた店主の足は酸でもかけられた様に溶けている。その傍らには溶けた杖らしき物体が転がっていた。『治癒』でもこうなってしまっては治らないだろう。周囲に人影がないことを確認すると、タバサは店主の傍らに屈み込んだ。 「何が?」 店主は空ろな目で答えた。 「……ネズミが……。薬は……そこに……」 店主は指でカウンターの下の鉄製の棚を指差した。タバサがそちらへ目をやると、店主はタバサを突き飛ばす。 すぐに立ち上がり、店主に振り返ると、頭部が溶けていくところだった。 最後の言葉も残せず、老婆はタバサを庇って死んだ。 「…………」 タバサの目に雑然と並べられた商品の間に潜んでいたネズミが映った。意識を集中して『感覚の目』でネズミを見る。 ネズミの前に何かがいた。 「スタンド使い」 瞳に僅かに怒りが覗く。その目がきゅっと細められた。一体どうやって店主を溶かしたのか、それを見極めるために。 しかし、ネズミは、商品の間に姿を消した。死角から奇襲するつもりだ。 タバサは、風を起こして商品を吹き飛ばした。ネズミが隠れる場所を探してカウンターの向こうへと走る。『エア・カッター』を飛ばしたが、動物独特の勘でも働くのか、見えない風の刃を回避した。 カウンターを盾にすると、ネズミが再びスタンドを出す気配がした。遠くへ行かないところを見ると、そこまで射程距離があるわけではないのだろう。 殺気を感じ、タバサは横に跳んだ。商品の幾つかがひっくり返る。 背後の壁にいくつかの穴が出来た。中心から円を描くように穴が広がる。どうやらこのスタンドは、何かを飛ばしているらしい。 射撃と同時に場所を移動したのか、ネズミは姿を消していた。だが殺気は消えていない。雑然とした店内で身を隠し、ここでタバサを仕留めるつもりだ。 タバサはマントを外し、左手で構えると、壁を背にした。ルーンを詠唱し、氷の矢をいつでも放てるよう、空中で待機させる。 先の攻撃は見えなかった。タバサは目を凝らし、耳を済ませ、全身の感覚全てを集中させ、スタンドを『視る』ことを意識する。 神経が磨り減るような時間の中、タバサは顔色も変えずに待ち続けた。 やがて、タバサは目の端に動くものを捉えた。即座に氷の矢を放つ。氷の矢と入れ違いに、タバサに向かって三本の針らしきものが飛んできた。マントを力いっぱい翻し、針を叩き落す。 溶け落ちたマントを捨て、ネズミに目をやる。ネズミは右前足を氷の矢で切断され、威嚇の声をあげていた。 追撃の魔法を唱えたが、それが届く前にネズミはまた姿を消す。 タバサは再び壁を背にしながら、カウンターの下の棚に『アンロック』を唱えた。だが、より強い『ロック』がかかっているせいか、鍵が外れた様子はなかった。 破壊することも考えたが、慎重にやらなくては中の薬が破損するかもしれないし、隙ができる。ネズミを倒した後でゆっくり開けるべきだろう。 先ほどはスタンドの出した針がぼんやりとだが見えた。今度はもっとはっきり見るために、もう一度集中する。 相手は足を一本失い、こちらは防御するためのマントがを失っている。 今度は針を自力で回避するか、さもなくば相手の矢がこちらに届く前に相手を仕留めなければならない。 死ねばスタンドは解除されるから、相手の針も消えるはずだ。タバサは神経を研ぎ澄まして、相手が襲ってくるその時を待つ。 その時、タバサはこの場に似つかわしくない、水が流れ落ちるような音を聞いた。 「?」 しかもその音は店内の別の場所からも聞こえてくる。確かめたかったが、音が聞こえてくる辺りは雑然と商品が積み上げられており、ネズミが身を隠すところが多い。 近距離や背後から狙撃されては対応できないことを考え、タバサは動くことはできなかった。 やがて、ある臭いがタバサの鼻腔をついた。その臭いからタバサはネズミのやろうとしていることに気付いたが、既に時遅く、店内に吊るされたランプがネズミの針で落とされ、商品の向こう側に赤々とした炎が広がる。 「油……」 タバサは先ほどの水音の正体を呟いた。ネズミは油やそれに類する可燃性の液体が入った樽を、スタンドの針で溶かし、中身を床にぶちまけていたのだ。 予め撒かれていた油を伝い、あっという間に店内は炎に包まれる。小火程度ならともかく、油で勢いがついていてはタバサにもすぐには消火出来ない。逃げ場はある。タバサ自身が入ってきた入り口だ。だが、ネズミがそこで待ち構えているのは想像に難くなかった。 タバサは目的の薬がはいった棚が鉄製で出来ており、炎の中でも大丈夫そうなことを確認すると、高速で頭を回転させ、対策を考え始めた。 壁を風の魔法でぶち抜いて逃げるという手もなくはない。だが、ネズミは傷つけられて怒り狂っている。街中まで追ってくるかどうかわからないが、追ってきた場合、多数の巻き添えが出るだろう。タバサは無意味に死者を出したくなかった。 では、このまま素直に出口から姿をあらわすか? 相手は既に狙撃の準備をしているだろうから、早撃ちでは負ける可能性が高い。まして煙の中だ。撃たれたことに気付かず、煙の向こうから一方的に溶かされて死亡、という可能性も高い。 考えるタバサを輻射熱が容赦なく炙り、熱された空気はタバサの喉を焼く。 タバサは煙を吸い込まないよう、姿勢を低くした。考える時間は、もうあまり残されていない。 ルイズとリゾットはタバサを探しに来たものの、不慣れな地域に迷い、なかなかその足取りを追う事が出来なかった。 目撃者に金を握らせ、やっとのことでタバサらしき少女が通った辺りに辿り着く。 「相棒、あれは?」 デルフリンガーの指摘にそちらを見ると、建物から煙が立ち上っていた。 「……火事だな」 「行ってみましょう!」 二人はそちらへと駆け出した。 ネズミは焦れていた。火勢はかなり強くなってきているにも関わらず、あの人間が出てこないからだ。まだ中にいるのは間違いない。まさか焼け死ぬつもりはないだろう。 入り口からは煙が絶え間なく出ており、視界はかなり悪い。 だが、影さえ見えれば狙撃可能だ。少しでも姿を現せば既に砲撃態勢に入ったスタンド『ラット』は最大十三連射で敵を跡形もなく始末する。 今度は反撃すら許さない。その後はゆっくり傷を癒し、自分の片割れを探しに行けばいい。 周囲に人が集まりつつあることもあり、これ以上ここで人間を襲うつもりはないが、前足を奪ったあの人間だけは生かしておくつもりはなかった。 やがて煙の中から人影が出てきた。すかさずネズミは『ラット』の弾を乱射する。何発かはわざと外し、跳弾の要領で別角度から撃ち込んだ。 全弾命中。人影は形を保つこともできず、溶け落ちる。ネズミは勝利を確信した。 そして背を向けた瞬間、ネズミの体は氷の矢に貫かれた。 「ギッ?」 矢は体を貫通し、地面に突き立っているため、動くことができない。だが、背後に先ほどの人間が立ったのが解る。何故死んでいない? まさか外したのか? 確かに命中させたはずなのに。 ネズミの小さな脳に様々な疑問が駆け巡る。だが、その思考は氷の矢を中心に全身が凍結したことにより、強制的に中断させられた。スタンドに目覚めたネズミは片割れである『虫食い』に出会うことなく、この世から消えた。 タバサは完全にネズミが死んだのを見届けると、珍しくため息をついた。背後に目をやる。そこには完全に液状化した店主がいた。 風を死体に絡みつかせて、人形のように操作する。本来なら生きている人間を拘束し、操る魔法であるが、筋肉の反応のない死体でも歩かせることくらいはできる。死体を先行させ、ネズミに先に撃たせてから位置を割り出し、反撃する。 ただそれだけの作戦だったのだが、生き残るためとはいえ、自分を庇ってくれた人間の遺骸を利用したことは、タバサにいつも以上の疲労を感じさせた。 燃え盛る家屋に『アイス・ストーム』を唱える。雪風が吹き荒れ、炎の勢いはだいぶ弱まった。周囲も気付いたのか、消火作業が始まっている。 こういった治安が悪い場所であっても火事に対しては全員、最優先で協力することが暗黙の了解として決まっている。火事は周囲に燃え広がる可能性がある、全員の問題だからだ。 近くにいた『土』のメイジが『錬金』で燃える油を土にも変換している。この分なら、そう時間もかからず鎮火できるだろう。 「タバサ!」 背後からルイズが呼びかけると、タバサは振り向いた。顔が煤で汚れ、マントはなくし、制服は所々焦げている。 「ちょっと、大丈夫?」 「大丈夫」 無表情に答えてから、タバサはルイズの背後のリゾットに視線を向けた。 「スタンド使いに遭遇した」 「どんな奴だ?」 「針を撃ってそれに触れたものを溶かすスタンド使い」 杖の先で半ば凍結したネズミの死体を指し示す。ルイズがそれを見てちょっと嫌そうな顔をした。 「ネズミじゃない」 「そう。ネズミのスタンド使い」 「この辺りで人間が溶かされる事件が発生していた。……犯人はこいつだな」 「さっき言ってた事件? お手柄じゃない!」 ルイズがそう言ったが、タバサはどうでもいいようで、無表情を崩さない。 「しかし酷い格好だな。……火事に巻き込まれたのか?」 頷くタバサの顔を、リゾットが布でぬぐってやる。 「そうね。せめてこれ、着なさいよ」 ルイズも自分のマントを脱ぎ、タバサに着せた。タバサはされるがままだっ たが、リゾットが顔をぬぐい終わると、その手から布を取った。 「洗って返す」 「そうか」 「こんなところに何か用だったの?」 ルイズが尋ねたが、タバサは頷いただけで何の用があるかは言わない。 他人の事情を根掘り葉掘り訊くのはトリステイン貴族の礼儀ではないし、ルイズもいい加減、タバサの無口には慣れてきたので、それ以上は追求しない。 しばらく三人で鎮火作業を眺めていた。火がある程度収まったのを確認すると、タバサはリゾットに向き直った。 「手伝って欲しい」 「……何をだ?」 答えず、タバサは店内へ入っていく。リゾット、ルイズも後に続いた。タバサはカウンターがあったと思われる場所で足を止め、その下の鉄の戸棚を指し示す。戸棚といっても鍵がかかるようで、半ば金庫のようだったが。 「開けて欲しい」 「ちょっと、タバサ! 止めなさいよ、火事場泥棒なんて」 嫌悪感を露にするルイズに、タバサは首を振った。 「この中に私の注文した薬が入っている。強力な『ロック』がかかっていて、開けられない」 そしてリゾットの目を見つめて言う。 「お願い」 「……解った」 リゾットとしては火事場泥棒だろうとそうでなかろうとあまり興味がない。 が、タバサの目から真剣さを読み取ったため、引き受けることにした。メタリカを使って合鍵を作り、鍵を開ける。これで開かないなら扉を丸ごと鉄分に戻すところだが、すんなり開いた。 「開けたぞ」 タバサは頷くと、棚に手をつけようとして、引っ込めた。熱されていることに気付いたのだ。杖を振り、表面の温度を下げる。改めて戸棚に手を伸ばす。 棚を開けると、熱膨張のせいか、中の小瓶はいくつか割れていた。薬品の臭いがタバサの鼻を掠めるが、危険がないと判断すると、中から瓶を一つ取り出した。 まだ熱かったが、ここで冷やすと割れかねないので、鍋つかみの要領で布を間に挟んで持つと、持参した鞄の中にそっとしまった。 「満足か?」 タバサは頷いた。 「そうか」 相変わらずリゾットは無表情だ。その顔から目を離し、外に出ようとして……タバサはリゾットから目を離せないことに気がついた。 何故か心拍数が急上昇していく。常に白いタバサの頬がみるみるうちに赤くなっていった。 頭を振る。何かがおかしい。 胸を抑えるが、動悸が収まらない。むしろ激しくなった。 「どうした?」 リゾットが声を掛けてくる。タバサは首を振った。 「もう出ましょう。あまりここにいると誤解を受けるわ」 ルイズが促して、リゾットとともに外へ向かう。タバサは慌ててリゾットのコートの裾を掴み、ついていった。何故そうしたのか、自分でも上手く理論的な説明ができない。あえて言えばリゾットと距離を置きたくないという情動の結果なのだが、その情動に対する合理的な説明ができない。 「ルイズ、あのスタンド使いが倒されたことを城に報告するべきだと思うが」 「そうね。お城の衛士にでも言っておきましょ。タバサの手柄なんだから、一緒に来なさいよ」 ルイズがそう言うと、タバサは頷いた。 「どうしたの? 顔が赤いわね。風邪?」 「かも知れない」 「無理はするなよ」 「……うん」 三人は雑踏の中へと歩き出す。そのうち一人に起きた変化に、まだ本人以外は気付いていない。 戻る< 目次 続く
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ホラ ホラ ホラ バカと呼ぶなよオレ達を 足し算引き算苦手だぜ 掛け算なんかはもっとムリ 2桁の計算できないぜ ヤツのフォークがグサリと刺さる 逃げれない ミネラル・ウォーター超ンまぁ~い! モッツァツァ何とかマジンまぁ~い! カライけどスパゲティもンまぁ~い! 肉もプリンもホントにンまぁ~い! また来るよ! アブドゥルが生きていた 急いで皆に報告 あれれれ?どうして 知らなかったの(オレだけぇ~!?) チンプンカンプンド低脳 チンプンカンプンヨダレずびっ カッコイイ男の子より ちょっとおバカな男の子 チンプンカンプンありのまま 起こった事を話すぜ ホラ ホラ ホラ バカと呼ぶなよオレ達を 舌にスタンドをつけられた オレの言葉が通じない 難しいこたぁ解らねぇ 考えたって頭痛がするだけ 解らない どこをなめちまったか?なんてどーだっていいことだ くだらねーこと聞くな オオホーン オホン オホーン(ベンキ) チンプンカンプンウヒョルンだ パン・2・○・ミエ ピシガシグッグッ 主役の男の子より まあまあおバカな男の子 キョロキョロキョロキョロナイフない キョロキョロキョロキョロ靴もない なぁ なぁ なぁ バカじゃないだろオレ達は 内心じゃ仲間達 きっとオレをバカにしている 腹が立つ 悔しいぜ オレもやるときゃあ(や・る・か・も?) ブラボーブラボードグサレが! ボラボラボラボラ ボラーレ・ヴィーア! 頼れる男の子より かなりおバカな男の子 ガオーンガオーン けずりとる ガオーンガオーン ひきよせる なぁ なぁ なぁ バカじゃないだろオレ達は ホラ ホラ ホラ やっぱバカかも ごめんなさい チンプンカンプン 原曲:【Pabo/恋のヘキサゴン】 元動画:【http //www.nicovideo.jp/watch/sm1579938】
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日本を出発した一行は、さっそく機内で敵スタンド使いに襲撃される。 タワーオブグレーに勝利すれば次の香港へ。 機内は移動できず、戦闘終了後は自動的に次へ進む。 【<<日本】:飛行機内:【香港>>】 イベント 敵データ 隠し要素 イベント ヘヴィな旅の幕開け 日本で主人公特性「グロ苦手」が付与されていると、「乗客殺害」「パイロットの死体」「グレーフライの死に様」にリアクションあり。 危険なスタンド 条件:現行ver.では「カオスモード」限定。 主人公スタンドが「クイック・シルバー」「ナパーム・デス」 上記の場合、主人公もアヴドゥルと同じく「飛行機内での戦闘は危険」とされ、タワーオブグレー戦に参加できない。 敵データ 名称 HP 経験値 お金 ドロップアイテム 備考 BOSS タワーオブグレー(本体:グレー・フライ) 35 45 150 S エクスペリエンス錠M エコーズエッグL クレイジーDX? フー・ファイタン 原作ボス。初期距離S。距離適正がぴったり合わないとダメージが通らない。搭針を食らうと一撃死の可能性もあるので要注意。・・・とはいえHPは日本の雑魚レベル。当たりさえすれば1~2発で倒せる。状態異常全般にやや弱く、花京院の「侵入させて混乱させる」が有効。8ターン経過すると原作イベント勝利。この場合、お金と経験値は手に入らない。 隠し要素 + ... キングクリムゾンポイント:飛行機に場面が移る~タワーオブグレーとの戦闘開始。戦闘後も不時着の流れは全部カットで香港到着。 距離?のときに形兆の矢で発現したスタンド能力「巻きつく」で撃破。ドロップはフーファイタン -- 名無しさん (2011-06-02 13 42 01) ↑同じく(?)のときにクイック・シルバーで撃破したらフー・ファイタンだった -- 名無しさん (2011-09-27 04 53 27) ?の時、ディープ・パープルの汚染でフー・ファイタン -- 名無しさん (2011-10-24 01 58 46) ちょっとした小ネタ主人公のスタンドがアダム・アントの場合、タワーオブグレー登場の際に主人公が「自分のスタンド虫とは違う!?」と台詞を言う -- 名無しさん (2017-05-12 22 28 54) カオスモードだったからか知らんけど スタンドがカーペンターズだった場合飛行機直してエジプトへ直行便 -- 名無しさん (2017-12-24 20 25 28) だけどエジプトについた瞬間ペットショップに攻撃され空中分解されてガメオベラ なおその画面がたけしの挑戦状のガメオベラ画面 -- 名無しさん (2017-12-24 20 26 24) おや、ナパーム・デスだとタワー・オブ・グレー戦参加できなくなってるな。花京院にアブドゥルの後に君のスタンドも危険だから引いてくれとか言って止められる -- 名無しさん (2018-03-01 19 06 46) ↑既出だったらすまん。 -- 名無しさん (2018-03-01 19 07 11) 女主人公でナパーム・デスだけど戦闘参加できました。損壊や客に注意してくれ、とは言われたけど… Ver.は最新です。 -- 名無しさん (2018-10-21 22 05 55) 今更かもしれんが自分もナパデス参加できた。ちなみに女主3周目最新版。何か他にも条件があるのかな? -- 名無しさん (2019-10-07 00 07 55) 周回等でで一定のレベル以上になっているかどうかで参加するかしないかが決まると思う -- 名無しさん (2019-10-07 00 22 22) 周回した火野(レベル2)では何も言われず、他の主人公と同じように参戦できた。ちょっと調べてみる必要があるかも。 -- 名無しさん (2019-10-07 11 41 24) ナパーム・デスでカオスモード始めたら参戦不可だった -- 名無しさん (2019-11-12 20 56 27) カオス限定みたいっすね -- 名無しさん (2021-06-26 12 20 25) 時間停止状態で話しかけてくる花京院でワロタ -- 名無しさん (2021-08-31 17 33 25) タワーニードル食らうとなぜか花京院だけ異常なくらい倒れされる……おまえ今イベントの主役なのによォ -- 名無しさん (2023-02-09 21 57 38) 花京院はぶっ飛びやすいけど実は状態異常全般に掛かりやすいとかかな、それで即死しやすいみたいな -- 名無しさん (2024-01-03 18 18 18) クイックとナパーム駄目ならキャラバンも駄目な気がする、基本爆発物じゃん -- 名無しさん (2024-01-03 18 21 11) キャラバンの爆発物は物理仕様で灰の塔には無効やからセーフセーフ。この場ではACT3ぐらいしか攻撃手段ないんでない -- 名無しさん (2024-01-30 01 39 50) 名前 コメント
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微粒子状スタンド「ベント・アウト・オブ・シェイプ」の本体。命令不可。 「スタンド使いである」という自覚がまったく無いようで、まともに扱えないどころか能力を理解しているかも怪しい。 DIOがジョースター御一行の殺害にかけた報酬目当てで日本に来たものの、主人公に返り討ちにされ入院費で無一文。 エジプトに帰る為に一緒について来ることになる。それでいいのか。 スタンド攻撃技は「やぶれかぶれ」しか使えず、主に本体が格闘技で戦うスタイルをとる。それでいいのか。 最強技も格ゲーさながらの高速打撃乱舞。単体技だがかなり強力で、複数の状態異常を起こす。 ステータスは「HP」「SP」が非常に高く、「破壊力」と「スピード」も大きく伸びる。 意外にも精神力もそこそこ上がるが、使いどころは全くと言っていいほどない。 戦略は「突撃する」。加えて持続力は最大Lvでも3桁に届かないので、簡単に1ターンで沈む事も。 尚、通常攻撃の「???」は完全無属性なので、破壊力さえあればあらゆる敵にダメージを与えられる。 しかも基本命中率100%と、特性は一切ないもののかなり使い勝手が良い。 初期レベル:1 ステータス Lv HP SP 破壊 持続 精神 スピード 1 50 53 27 8 38 28 50 972 833 203 68 171 286 名称 消費SP 習得LV 効果 心臓マッサージ 5 - 極まれに再起不能から回復する。 投石 1 - 敵単体にダメージを与える。 跳び蹴り 5 - 敵単体を蹴りで物理攻撃する。 連続突き 6 - 敵単体を拳による連続突きで物理攻撃する。 旋風脚 10 - 敵全体を蹴りで物理攻撃する。 挑発 1 - 敵単体を挑発してプッツン状態にする。 土下座 5 - 土下座して平謝りし、相手の油断を誘う。 催眠術 0 - 特殊な心理テクニックでまれに相手を眠らせる。 やぶれかぶれ 3 6 敵全体を攻撃。ただし威力・命中率は低い。(近) 精神操作(暴走) 10 8 敵全体をプッツン状態にする 叩きつける 5 10 敵単体を地面に叩きつけて物理攻撃する。 精神操作(混乱) 10 14 敵全体を混乱状態にする 精神操作(睡眠) 10 23 敵全体を睡眠状態にする 気合を入れる 10 25 使用者の能力をほんの少しだけ上昇させる。 百烈乱舞 20 40 敵単体に高速の連続打撃を叩き込む物理攻撃(近) 誘惑 5 50 誘惑して相手の油断を誘う。+警戒・魅了・油断・手加減
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近距離パワー型スタンド 赤い鎧の闘士のような人型スタンドで、両手の拳で攻撃する。 殴った相手の精神を過敏・愚鈍にする事ができる。 ただしパワーが強すぎる為、命中精度はあまりよくない。 パワーだけなら間違いなく最強クラス。 破壊力-A スピード-A 射程距離-C 持続力-C 精密動作性-D 成長性-A レベルを最大まで上げれば破壊力は247まで伸びる。 これはジョースター一行の中で最高。(承太郎でもLv50で破壊力242) 敵の中で最も攻撃力の高い「ハイになったDIO」で255なので、 DIOを除く全スタンド使いでは最高の破壊力という事になる。 反面、最大SPとスピードはかなり低く、命中率にはやや難がある。 「遠距離」相手の攻撃手段が存在しないので、雑魚戦で苦労することも多い。仲間にカバーしてもらおう。 レベル50で覚える「R・G・R」は、対ボス戦で最も効果を発揮する。 ボスキラーとして特化している分、対ザコ戦では非常に分が悪い。 イベントで「ダブルラリアット」を習得し忘れると、全体攻撃が「やぶれかぶれ」しかない。集団戦闘においては承太郎より顕著に苦手。 必要に応じて波紋を覚えさせるなどしてカバーしよう。 街中で起こせる固有のイベントは少ないが、戦闘向きのスタンドなので御一行の戦力として活躍できるだろう。 また、本体の性格のためか主人公特性「グロ苦手」が付かない。 ver2.5.1よりホテル技が3つ追加され、今まで苦手としていた「中距離」「全体攻撃」をカバーできるようになった。 「赤き咆哮」は単体中距離。Lv30で「突撃」を覚えるまでは重宝する。 「閃光」「闘志」は貴重な全体中距離攻撃だ。「ダブルラリアット」を習得し損ねた場合は「閃光」だけでも習得しておきたい。 ただしどの技も燃費が悪く、威力はそこそこ。 ステータス 通常攻撃:近距離単体攻撃 基本命中率80%・会心率15% 15%の確率で「プッツン」「混乱」「警戒」を付与 Lv HP SP 破壊 持続 精神 スピード 1 40 20 19 14 18 16 50 600 372 247 134 249 228 プッツン・混乱・睡眠・警戒耐性あり。 スタンド能力 名称 消費SP 習得LV 効果 心臓マッサージ 5 - 低確率で再起不能から復活。 投石 1 - 敵単体に物理ダメージ 連打ラッシュ 6 - 敵単体にダメージ(近)+吹っ飛び レッドガーランド 10 3 敵単体にダメージ(近)+プッツン・警戒 マッハラッシュ 12 6 敵単体に強烈なダメージ(近)+吹っ飛び レッドガーランド2 15 8 敵単体に強烈なダメージ(近)+プッツン・混乱・よろめき・警戒 やぶれかぶれ 3 9 敵全体にダメージ(近)威力・命中率は低い レッドガーランド3 26 15 敵単体に超強烈なダメージ(近)+プッツン・混乱・睡眠・よろめき・警戒・見失う 破砕弾 22 19 敵単体に強烈な物理ダメージ+よろめき プッツンラッシュ 24 20 敵単体に最大級ダメージ(近)+吹っ飛び 突撃 10 30 敵単体にダメージ(中)+警戒 『限界』を超える 100 45 全ステータスを大幅に上昇させる。毒・暗闇・溶解・酔っ払い・波紋・炎上・呼吸困難・肉腫・出血多量・油断解除 R・G・R 150 50 敵単体に防御無視ダメージ(近)+SP ステータス低下+様々な状態異常*少し命中率が悪く(80%)、威力も低い ダブルラリアット 30 * 敵全体に強烈なダメージ(近)+よろめき・吹っ飛び やや命中率が低い(80%) 赤き咆哮 25 10* 敵単体に風属性ダメージ(中)+吹っ飛び やや命中率が低い(85%) 赤き閃光 50 20* 敵全体に無属性ダメージ(中)+よろめき・警戒・吹っ飛び(威力:強烈) 赤き闘志 99 30* 敵全体に無属性ダメージ(中)+よろめき・警戒・吹っ飛び(威力:最大級) ※「R・G・R」で付与できる状態異常は 一撃必殺・毒・暗闇・無効・プッツン・混乱・睡眠・束縛・よろめき・警戒・麻痺・溶解・見失う・見落とす・五感殺し・酔っ払い・吹っ飛び・波紋・凍結・炎上・追尾・感電・呼吸困難・出血多量・傀儡・重圧・動けない・油断 ※「ダブルラリアット」は、「黄の節制」戦に参加・勝利することでイベント習得。 ※「赤き咆哮」「赤き閃光」「赤き闘志」は、主人公のレベルが一定以上でアヴドゥルとホテルに泊まることで習得。「赤き闘志」のみアヴドゥルとの友好度が25P以上必要。 連携技 特定条件を満たせば戦闘中にメッセージが表示され、一度だけ使用可能に。 本人とパートナー両方がSPを100消費。 全員 コンビネーション 承太郎 Wラッシュ 花京院 結界デスマッチ ジョセフ ハーミットラッシュ アヴドゥル バーニングラッシュ ポルナレフ いくぜダメ押し イギー サンドブロー 本体情報 本体デフォルト名 「赤塚」(アカツカ) 性格診断 無口で落ち着いていて重量感があり鷹揚な人。粘着的でじっくりと取り組み、冷静で隙を見せない。辛抱強く質素を好み、慎重でコントロールが効く。安定して孤独に強く、一人でいる事が多い。 作者注釈 一言でいうと「寡黙な実力者」。近距離パワー型の典型、承太郎をモデルに作ったスタンド。性格的に「相手を心理的にゆさぶる」ので、その性質をそのままスタンド化しました。単純にどんどん強くなります。 <R・G・Rの設定について> + ... 再三議論が交わされる「矢がないのにレクイエムなのはおかしい」という点についての公式見解 『レクイエム』とは『生物の魂』を支配するエネルギーのことである(原作62巻128Pより) スタープラチナがその速さを行き着くところまでいかせて時を止めるように、レッド・ガーランドの精神干渉が行き着くところまで行き着いた結果、という感じです(公式掲示板作者レスより) レクイエムの定義はあくまでも『生物の魂を支配するエネルギー(ポルナレフ曰く「全ての生き物の精神を支配する力」)』である。 すなわち、矢でなければレクイエムは発現しないわけではない。 レッド・ガーランドはその能力の特化性から、結果的に「レクイエムの片鱗に達した」ということである。 コメント 古いコメントは過去ログに格納されます。 戦略「通常」は強みが何も無いからオススメできんな・・・ - 名無しさん (2018-05-15 22 26 08) 追加された新技アヴドゥルとホテルに泊まった時に覚えました。「赤き咆哮」「赤き閃光」「赤き闘士」の3つだと思います(全部中距離技)赤き咆哮は敵単体に風属性、ほか二つは敵全体に無属性でした。 - 名無しさん (2018-11-17 22 11 26) ↑他の条件なんかはわからないのでどなたか検証お願いします - 名無しさん (2018-11-17 22 14 18) ついに…主人公補正無しで全パラメータを999にしたぞ!アルティミットシイングレッドガーランドの誕生だッーっ - 名無しさん (2019-02-12 23 10 10) 100回アヴドゥルと泊まったけどひとつたりとも技を覚えないゾ…その間にエメラルドソードのイベントが何回起きた事か。レベル50,友好度,邪悪度,カオスモード,なんかイベントフラグを阻害してるのか? - 名無しさん (2019-02-14 16 41 50) ノーマルで、アヴドゥルと泊まったが全くもって覚えんな!Lvは40~以上お互いあって、親密度?信頼度は25P以上、邪悪度0(対魔の本を読んでも効果なしを確認済)。もうちょい確率上げてくれ - 名無しさん (2019-03-03 04 49 23) 全然アブとの技覚えないなぁ。ホテルの反応すら起きないけど、邪悪度が高すぎるからかな? - 名無しさん (2019-04-23 16 04 51) 仲間との技イベントは多分邪悪度が低くないと覚えないと思うゾ。別スタンドだけどキャラバンの真・銀色の波紋疾走が邪悪度高いせいで100回近く止まったけど覚えなかったから、仲間との技イベントは好感度高くしたうえで邪悪度を低くしないとダメだと思うゾ。 - 名無しさん (2019-05-03 15 27 52) 序盤は低命中に近接って二重苦でつらい確定狩りでレベル上げにはまったく向かないわ - 名無しさん (2019-10-26 09 44 02) ブルームーンの前の港で赤き咆哮覚えられた - 名無しさん (2020-10-28 15 00 02) 高感度はタイガーバームガーデン二戦目で自分が戦うを選んでいない以外は好感度上げる選択肢。カツアゲしてないので邪悪度は上がっていない。邪悪度を下げられるイベントは全て網羅してると思う。一週目、主人公lv19 - 名無しさん (2020-10-28 15 02 03) 成長性がAなのに、パラメーター的には大して強くない - 名無しさん (2022-03-15 01 40 06) やぶれかぶれ、ようやくの全体だからか思ったより使い勝手良くて(・∀・)イイネ!!、消費が少ないから許せる - 名無しさん (2022-03-19 22 27 40) 本で覚える波紋技はカッター以外破壊力依存か精神との両依存ばかりだったのね、覚えたら一気に強くなれますね - 名無しさん (2022-03-20 09 49 17) アヴドゥルのホテルイベント、マジで出なさすぎ - 名無しさん (2022-11-06 02 42 51) プッツンラッシュの攻撃力がもっと高ければ…と思わされる攻撃力 - 名無しさん (2023-01-22 23 49 57) ↑19 遠距離無効or軽減は遠距離攻撃を受けた際の被ダメを軽減or無効の筈。位置が遠距離の敵にもダメが通りやすくなる訳じゃないので、遠距離の相手には石を投げるか破砕弾でボコるか、追加の習得技等の中距離技等で対処する必要がある。 - 名無しさん (2023-01-27 19 40 21) 命中以外は火力あってデバフやら異常やら付けれたり遠距離も対応できない訳じゃないのもあって万能だよね - 名無しさん (2024-01-03 18 43 52) 本編外のボスはSが多かったり距離が関係無かったりで、近接火力があって、状態異常が豊富なので今は1周目からやり込みまでやれますね - 名無しさん (2024-01-04 08 13 13) というか、かみにも通じる状態異常の油断を入れられるのはR・G・Rだけなのね - 名無しさん (2024-01-04 08 40 28) 名前
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不時着した飛行機から救助されて香港に辿り着く。 街中にはDIOの刺客と思しき敵がうろついている。 この町では主人公一人の単独行動なので、戦闘向きでないスタンドの場合は立ち回りに注意すること。 物語を進めるには、街の上部にある中華飯店に入ろう。 主人公特性「胃腸弱い」をもっていると、中華飯店のシーンで追加セリフあり。 【<<飛行機内】:香港:【港>>】 ショップデータ イベント 固有イベント 敵データ 隠し要素 ショップデータ ※コンビニと自販機の品ぞろえは日本と同じ。 商品名 価格 効果 ホテル食堂 烏龍茶 20 HP15,SP5回復 小籠包 40 HP30,SP10回復 回鍋肉 50 HP50,SP12回復 麻婆豆腐 60 HP50,SP20回復 ホテル売店 携帯食料 200 HP・SPを回復。 飲料水 5 HP・SPを僅かに回復。5回まで使用可能。 烏龍茶 100 茶葉を半発酵させたお茶。SPが回復する。 肉まん 120 具がたっぷりの肉まん。体力を回復する。 香港名物 鶏蛋仔 20 HP10,SP10回復 格仔餅 30 HP12,SP12回復 魚蛋 30 HP20,SP10回復 腸粉 30 HP10,SP17回復 奶茶 80 HP30,SP50回復 豆腐花 100 HP10,SP60回復 焼味 200 HP100,SP80回復 おかゆ 50 HP30,SP10回復 ホットコーラ 30 HP20,SP25回復 香港土産 パンダのぬいぐるみ 800 敵全体に「油断」・「手加減」(基本成功率40%) 中国茶器セット 1000 毒状態とSPを回復(フィールド上のみ) 亀ゼリー 200 毒と麻痺、HPとSPを回復(フィールド上のみ) エッグタルト 150 HPとSPを回復(フィールド上のみ) 隠しショップ + ... ホテルから見て南東の路地、故障したトラックの下、のれんで主人公が隠れる場所の右側を調べると隠しショップに入れる。 アイテム名 値段 効果 クレイジーDX 10000 破壊力を3上げる フーファイタン 10000 持久力を3上げる ダービードラッグ 10000 精神力を3上げる スタプラタブ 10000 スピードを3上げる シンガポールの隠しショップと在庫を共有しており、両方の店で合計5個買うと品切れになる。 イベント 乞食 条件:所持金が1G以上 場所:湖北東のほとり 乞食に話しかけると1Gをせびられる。何度も要求されるが、根気強く渡してあげよう。 11回目に「クレイジーDX」を入手できる。ごく稀に邪悪度が減少する。 チンピラスタンド使い 場所:町の南西、コンビニ付近 フードを被ってウロウロしている男に接触すると、「金をよこせ」とカツアゲしてくる。 選択肢が出るが、うっかり「はい(払う)」を選ぶとそのまま全財産を渡してしまうので注意しよう。 所持金が3000G以上の場合、男は予想外の大金に戸惑い、1000Gだけ取って残りは返してくれる。 「払わない」を選ぶと戦闘になるが、少しレベルを上げてあれば簡単に懲らしめてやれるだろう。 戦闘後に話しかけると、たまに「10G」、稀に「エクスペリエンス錠」を貰える。極稀に邪悪度が上昇する。 「エクスペリエンス錠」を入手すると男の台詞が「カンベンしてください」に変わり、以降は何も貰えない。 しかし、コンビニ近くにある「幽霊屋敷」の扉を叩いてから彼に話しかけると、再びカツアゲ返しが可能になる。 100回以上カツアゲすると、とあるデメリットが発生する(詳しくはシンガポールのイベントで)のでほどほどに。 腕試し 条件:「フレウ」撃破 場所:コンビニ横の小道 道を防ぐように立っているサングラスの男に話しかけると、道の奥にいるスタンド使いとの勝負をもちかけられる。 自分の腕とスタンドに覚えがあるならば、挑戦してみるのもいいだろう。この戦闘では、負けてもゲームオーバーにならない。 勝負のあとは、スタンドバトルについて色々教えてくれるぞ。 『銀の戦車』 中華飯店に向かい仲間と合流すると、イベント後にポルナレフとの戦闘になる。二連戦。 一戦目はポルナレフを「見失う」状態で始まる。二戦目は甲冑を脱いで分身したチャリオッツと戦う。 それぞれの戦闘前には、誰がポルナレフと戦うかを選択できる。 「アヴドゥルに任せ」た場合、一戦目のみ負けてもゲームオーバーにはならない。勝てばアヴドゥルの友好度+1。 「戦う人を選ぶ」場合、選んだ人とポルナレフのタイマンとなる。友好度に変化はない。 「全員でボコる」を選ぶと、主人公・ジョセフ・花京院の3人PTで戦闘になる。承太郎・アヴドゥル・ポルナレフの友好度-1、邪悪度+2。 「全員でボコる」はキャンセルして再度選び直すことも可能だが、「アヴドゥルに任せる」は選べなくなっている。 3人がかりで戦って負けた場合も、ゲームオーバーにはならずアヴドゥルが戦うルートに合流する。ただし承太郎・アヴドゥルの友好度がさらに-1。 二戦目の選択は、アヴドゥルに任せた場合、技コマンドに「考える」が追加される。 ついでに彼のステータスが上昇(Lv+1,HP+100)する。戦闘終了後、HPは元に戻る。 「みんなで戦う」を選べば、アヴドゥル以外の4人PTで戦闘。こちらは友好度や邪悪度に影響はない。 「自分が戦う」を選ぶと、承太郎・花京院・ジョセフ・アヴドゥルの友好度が上昇する。 女性主人公で「バニースーツ」を装備していると、ポルナレフが見とれてスタンドも動きを止めることがある。 逆に、主人公が恥ずかしがって動けなくなることも。 固有イベント 買い食いに注意 日本出発前の母親との会話で特性「胃腸弱い」が付与されていると、 屋台の食べ物にあたって状態異常「腹痛」になることがある。 「腹痛」状態になると、移動中と戦闘中にHPが減少してしまう。 このイベントは、これ以降の海外の屋台でも発生する。 解消方法は「一度戦闘する」「GEコーヒー・胃腸薬を使う」「波紋の呼吸」など。 内気なカップル 条件:「ピクシーズ」「ミラクルズ」「ソニック・ユース」であること ホテルの南にある湖に佇むカップル。 上記スタンドで彼らに話しかけて悩みを解決してあげると、主人公が精神的に少し成長する(経験値+55)。 倒れている人・1 条件:「ミラクルズ」「カーディガンズ」であること ホテルと中華飯店の間あたりで、怪我をして倒れている人がいる。 上記スタンドで彼を治療すると「アンチョビのピッツァ」を入手し、更に精神的に少し成長する(経験値+40)。 ミラクルズなら回復技「痛みを和らげる」を習得する。 倒れている人・2 条件:「ディープ・パープル」「カーディガンズ」であること 湖の西、建物の影に体調の悪そうな人が倒れている。 上記スタンドで彼を助けると「フー・ファイタン」を入手できる。 ヘソクリのありか 条件:「ミラクルズ」であること 湖の南に立っている大柄な男に話しかけると、彼のヘソクリの隠し場所がわかる。 どこに隠したかを知ってさえいれば、他のスタンドでも入手できる。 車修理 条件:「カーペンターズ」であること 町の東側の裏路地に、車が故障して困っている男がいる。 スタンドで車を修理してあげると、お礼に「エコーズエッグ」をもらえる。 敵データ 名称 HP SP 経験値 お金 ドロップアイテム 備考 マーダードールLv.1 13 10 7 8 FFポカリ 日本と同じ。 グリーンホーネット 32 10 15 15 GEコーヒー 距離M。コンビニ付近にいるシンボルは3体、他は2体で出現。Ver2.0から毒攻撃を使うようになった。拳法使いからGEコーヒーを入手しておこう。冷気と風にやや弱い。 バーンズ 50 30 30 50 エコーズ・ハイ 距離M。1体で出現。加熱攻撃がかなり強力。冷気と水に弱い。 拳法使い 35 25 20 20 GEコーヒー 距離S。1体で出現。はっきり言って雑魚。波紋以外の属性攻撃全般にやや弱い。 SUB BOSS1 フレウ 65 20 60 150 アンチョビのピッツァ 距離S。ライノセラスと共に襲ってくる。こっちを狙おう。冷気・大地・風・波紋にやや弱い。 SUB BOSS1 ライノセラス 80 80 65 200 ダービードラッグ フレウのスタンド。非常に頑丈。冷気にやや弱い。 SUB BOSS2 ユタ 120 80 110 300 地中海風リングイーネ 距離M。本体とスタンドの分離タイプ。砂煙や体当たりなどが厄介。電気に弱く、炎・冷気・波紋にもやや弱い。 SUB BOSS2 セインツ 180 100 50 90 特製プリン 距離M。突風や旋風などで吹っ飛ばしてくる。また、バーンズを生み出す。 BOSS ポルナレフ(1回目)(スタンド シルバー・チャリオッツ) 300 500~600 70 250 M-エコーズエッグS-エクスペリエンス錠 原作ボス。初期距離M。基本的には近づいて攻撃してくるので、アヴドゥル以外でも戦いやすい。承太郎なら見失う状態でも当たりやすい流星刺指や流星鉄拳をメインに。ジョセフ、花京院なら全体攻撃で攻撃。花京院は戦略のおかげで斬撃攻撃に耐性を持っているので戦いやすい。通常攻撃は時々連続攻撃になる他、高速撹乱で見失い状態にしてくる。冷気と大地にやや弱い。 BOSS ポルナレフ(2回目) 300 1000 210 530 エコーズエッグ 2回目の戦闘になる原作ボス。一戦目と違い、本体とスタンドが分離し距離M固定。スピードは190と一戦目の2倍以上。HP回復と分身の再発生を行う。ハードモードなら回復薬を使う。原作通りアヴドゥルで戦い「考える」を使うのがもっとも早い(ただし経験値は入らない)。主人公が戦うなら、分身を全体攻撃で一掃しつつ本体を状態異常にして、回復や分身再生成を封じよう。状態異常にする手段を持たず、全体攻撃の火力も足りないスタンドでは、ポルナレフの回復量に追いつけず、特にハードモードでは長期戦を強いられる。ポルナレフの「回復薬」消費SPは6。「残像再発生」消費SPは28。弱点属性は1戦目と同じ。状態異常全般にもやや弱い。一撃必殺も有効。 BOSS シルバーチャリオッツ 50 1000 - - 傷薬 距離S。7体で出現。倒してもポルナレフが復活させてくる。この敵に限らず、戦闘中に倒した敵が何らかの形で復活した場合はHPが低下している。チャリオッツの場合、復活時のHPは20%の10。火力は低いが出血多量・警戒・見失うなどの状態異常攻撃が厄介。弱点属性は本体と同じ。スピードは180と非常に高く、ほぼ確実に先制される。 隠し要素 + ... 幽霊屋敷:セブインイレブンの左にある壁の1マス凹んだ箇所 ディアボロ出現位置:町の北西の血痕のある自販機近く トニオ出現情報:2日目~3日目 キングクリムゾンポイント:中華飯店入店~タイガーバームガーデンに移動(セーブ経由) 1周目1回目のポルナレフ戦。「アブドゥルに任せる」を選択。 基本は「ファイアウォール」で、たまに「レッドバインド」。体力は60代直前でドラコーラで回復してました。ドラコーラは2つしか持ってなかったのですが勝てました。(2回中2回)内1回は傷薬を1つ使いました。 古いコメントは過去ログに格納されます。 2戦目で「考える」を使わないで勝つときアヴドゥルだけか全員で戦うのかどっちがいいですか - 名無しさん (2021-08-10 18 57 38) 1 - 名無しさん (2021-08-12 12 50 00) 1週目ハードモードでやってるけどポルポル君が回復連打してきて勝てねぇ……。 - 名無しさん (2021-08-12 12 50 41) 2回戦目でアヴドゥルだけは2週目以降の方がいいですか - 名無しさん (2021-08-14 06 44 25) ポルナレフ(2戦目)がやたら強い 1周目では主人公のスタンド次第ではアヴドゥルでイベント起こす以外で突破できない - 名無しさん (2021-10-08 15 33 00) フレウのイベントのカツアゲ回数って話しかけたらカウントされるんですか?それともエクスペリエンス錠貰ってから? - 名無しさん (2021-11-26 07 09 21) ポルナレフ2戦目の選択肢次第で後のカルカッタ・ハングドマンイベント前のポルナレフのセリフが変わる。アヴドゥルに任せると原作通り、全員でボコると「袋叩きにしたくせに」みたいなことを言う。 - 名無しさん (2021-12-26 20 47 26) 複数型のスタンドを持ってるとポルナレフ二回目戦前の会話に変化がありましたね - 名無しさん (2022-02-08 02 59 52) ギャングチームの近くの席に座ってるのって若いジョセフ? - 名無しさん (2022-03-02 12 19 29) ポルナレフ1戦目アヴドゥルに任せたけどマジで勝てなくて草 - 名無しさん (2022-07-03 01 19 30) いくら主人公が全部食べちゃった - 名無しさん (2022-07-26 22 54 19) アヴドゥル1戦目は常にHPに注意していれば勝てる。10個ほどのドラコーラと少しの傷薬があれば事足りる。2、3ターンずつのペースで回復させつつ全体攻撃を徹底させる。先制とられるから最低でもHPが75~70切る前には回復させた方がいい - 名無しさん (2022-12-09 01 15 23) HP半分切ったときに回復じゃあ遅すぎる。回復追いつかないし、てかその時点で下手したらアヴドゥル出血多量で倒れる恐れがあるため遅くてもHP60台にはなんとか回復させたいところ。出血多量になったらとにかく回復優先。なるべく傷薬よりもドラコーラで回復できる余裕があればなお良し。傷薬はこのときでは貴重なので後のケイト戦までには温存することをすすめたい - 名無しさん (2022-12-09 21 24 34) 売店で買い食いしながら戦うのなんか好き - 名無しさん (2023-01-25 21 16 15) 街中歩いてる犬に話しかけたら500G入手した(首輪になにかついている…のメッセージの後入手)んだけど固有イベント?スタンドはワイルドハーツでした - 名無しさん (2023-04-06 21 55 11) ↑上記イベントの「へそくりのありか」。 - 名無しさん (2023-04-07 01 32 34) ポルナレフ戦一回目距離MでクレイジーDX落とした - 名無しさん (2023-09-27 11 19 18) 何回やってもポルナレフ2回目で主人公が勝てないんだが…(一週目でファラオ) - 名無しさん (2024-01-11 00 06 52) ファラオって確か状態異常にかなり弱いんよね、というか群体型は大体そうだった気がするけど、全体攻撃はできるがポルナレフが良くやる警戒とかになって動けないのかな?出血多量もあるし戦略でガードにするとかしかない気がする、でも1周目は割と仲間に頼るのが一番なので、厳しいと思ったら仲間に助けてもらおう - 名無しさん (2024-01-11 00 54 43) ↑なんとかレベル12で勝てました…そういや異常状態には弱かったね…相手の行動と感電状態の運だよりでなんとかいけました - 名無しさん (2024-01-11 01 23 16) 名前
https://w.atwiki.jp/7thjojo/pages/212.html
ブラウザ版と通常(PC)版の情報が混同されていることが多いようでしたので、ブラウザ版用のページとして作成しました。未確認情報や暫定的な記述が多いので、追加・編集おねがいします。 - 作成者 (2018-12-07 16 14 49) 試作verではないですが、5周しなくてもお金MAXで混沌の鍵の宝箱開きました。 - 名無しさん (2018-12-10 09 59 29) どうも現行verではブラウザ版・通常版どちらでも宝箱から入手する場合はクリア回数関係ないようです。情報ありがとうございます。 - 名無しさん (2018-12-10 20 29 27) 卓球勝負、挑戦者求むでもフェイスしか来てくれない…。これランダムなんだよね?しかも全く勝てない… - 名無しさん (2019-03-03 00 10 42) 同行者がいる場合は対戦相手はフェイスのみのようです。主人公一人の場合、ランダムになります。また、確率もありますが、勝つにはスピードも必要とか。 - 名無しさん (2019-03-04 08 06 28) PC版プリシーの右下から落とせる本体使ったら - 名無しさん (2019-12-31 17 57 14) パソコンでブラウザ版と同じイベント起こせるのかな?フェロモン見たいけどスマホだと操作きつい…… - 名無しさん (2019-12-31 17 58 25) できますよー。PCにDLすれば通常版のセーブデータをコピーすることもできるのではかどります。 - 名無しさん (2020-01-06 08 19 03) ブラウザ版ダウンロードしてみたのですがプレイできません - 名無しさん (2020-02-26 14 47 04) ↑ツクールがないとだめなのでしょうか - 名無しさん (2020-02-26 14 48 25) ツクールがないと無理。あと、本体の場所を移動させても起動しない - 名無しさん (2020-02-27 11 30 57) 特性フェロモン付与された時って、会話やメッセージに変化ありますか?毎回「こっちみんな」「やれやれだぜ」だけど付与されてる気はしないなぁ - 名無しさん (2020-05-08 23 16 22) ごめんなさい自己解決しました。ちゃんと会話変わってくれるね - 名無しさん (2020-05-08 23 30 40) 仗助ルートで画面真っ暗でキャラクターしか見えないのはブラウザだけですかね? - 名無しさん (2020-06-07 16 04 34) ブラウザ版は仕様が違うみたいですけど、DLしても仕様はそのままなんですかね? それともある程度通常版と同じになるんでしょうか - 名無しさん (2020-06-13 10 50 13) ブラウザ版が通常版と異なる「仕様」は、ほぼすべてPLiCyの挙動によるものです。ので、DLしてRPGツクール2000で起動した場合は、ほとんど通常版と変わりありません。 - 名無しさん (2020-06-18 09 23 38) ありがとうございます! ちょうど新規周回始めたばかりのデータが手元にあるので、それをコピーして試してみます - 名無しさん (2020-06-18 11 53 53) 質問なのですが、自分は霧の町に入ると、主人公の移動速度がとても速くなります。しばらく速いままで、ストーリーを進めていくと、いつの間にか直っています。最初はバグかと思って、再起動したのですが、速いままでした。何周しても、霧の町に入れば必ずなります。これって自分だけでしょうか?同じバグ?の方はいらっしゃいますかね? - 名無しさん (2020-06-19 22 55 20) 霧の町ではありませんが、他の(特定の)町でのみ移動速度が異様に早くなるPLiCyの不具合は時おり報告されています。RPGツクールや「7人目のスタンド使い」上ではなく、PLiCyによるツクール製ゲームとの互換性に関わる問題化と思われます。PLiCyに報告すると原因を調査・対応してくれるかもしれません。 - 名無しさん (2020-06-20 10 50 19) そうなんですね...てっきり7スタ上のバグだと思ってました。今度報告しようと思います。丁寧にありがとうございました! - 名無しさん (2020-06-20 11 30 39) 承太郎ファンだとフェロモンつきませんか?3時間くらいずっと粘ってるんだけど全然つかない - 名無しさん (2020-07-08 18 41 14) ↑同じく。粘ってるけど承太郎ファンだからかな、全然付かない - 名無しさん (2021-01-23 10 11 50) 現バージョンのブラウザ版DLしようと思ったがファイルが見当たらない… 今は配布してないのかな? - 名無しさん (2021-02-08 14 08 10) ブラウザ版、遺跡からの3分の時間制限アリの脱出の所で遺跡から出た直後に画面が真っ黒の状態から進行しないのですが、何かその辺りの情報に詳しい方いらっしゃいますか?スタンドはファラオサンダースで、スピードワゴン、ダイアーさん、ポルナレフを連れていきました。一週目です。 - 名無しさん (2021-02-23 21 52 32) すみません、開きなおしたら解決しました!1時間でも長時間のうちに入るのかな… - 名無しさん (2021-02-23 22 30 23) ブラウザ版をPCにダウンロードしたいのですが、右下に「本体ダウンロード」のボタンが出てきません。Plicyにログインはしているのですが、何か解消法をご存知の方はいらっしゃいますか? - 名無しさん (2021-07-18 14 45 17) スタンド決めで Aが5 B I →「クイック・シルバー」と書いてありますがBのがでかくないとクイックシルバーにならないみたいです - 名無しさん (2021-11-08 19 12 06) 同じくブラウザ版をダウンロードしようと思ったら本体ダウンロードのボタンが無いな……仕様なのかバグか何かなのか - 名無しさん (2021-12-12 23 07 39) 自分もブラウザ版をダンロードしようとしたが、ボタンがないです。仕様が変更とかしたのかなぁ…? - 名無しさん (2022-01-09 00 19 02) ブラウザ版のダウンロードが表示されないのはPLiCy側の仕様です。外部サイトなので細かい仕様変更やバグはどうにもならないですね。 - 名無しさん (2022-01-09 17 30 35) ブラウザ版にしかないイベントはフェロモンとジョーイの特訓だけだし、そのために一からやり直すのが面倒なら諦めるしかないですね… - 名無しさん (2022-02-04 10 44 21) 現在はブラウザ版もPC版も同じver2.6なのでフェロモンmotok - 名無しさん (2022-02-06 14 22 10) やっちゃった、現在はブラウザ版もPC版も同じver2.6なのでフェロモンも特訓もできます。PC版だけどできないって人は公式サイトからゲームの更新をおすすめします - 名無しさん (2022-02-06 14 23 36) pc版でもフェロモン出来るんですか!?知らなかった - 名無しさん (2022-05-01 03 01 49) Wikiにブラウザ版のみって書いてあったのでpc版でも出来るのはすごい嬉しい - 名無しさん (2022-05-01 03 28 29) カラチで東のレストラン、病院、ジョーイの館に入ると暗くなったまま進行不能になった… - 名無しさん (2022-07-10 18 57 47) PC版でやろうとしたらツクールのサイトがなくなっててインストール出来ないんですが……どうしたらいいんでしょうか? - 名無しさん (2022-10-08 22 27 49) 7jojo公式のリンク先が消えてますね。「ツクール RTP」で検索すると「RTP(ランタイムパッケージ) - RPGツクール] - 名無しさん (2022-10-08 23 01 56) というページが出てきますのでそこからダウンロードしてください。(コメントにはURLが張れない) - 名無しさん (2022-10-08 23 02 43) ちなスマホなんだけどジョセフの深仙脈疾走、周回プレイ後も使用不可ってなってるけど周回プレイ後レベル30になったらできた - 名無しさん (2023-01-03 17 50 47) すいません、戦闘時以外心臓マッサージを使えないのは仕様ですか?PC版やってる弟は戦闘時以外も使えるのにブラウザ版の私は文字が灰色で選択できないんです - 名無しさん (2023-06-25 23 00 40) 音が最初のところ以外出ません。最初のところも滅多に音が出ないです。操作音やBGMが出ないのは何故ですか? - ななし (2023-07-12 21 18 10) 急ぎならここで聞くよりも一度PLiCy運営に報告してみては? - 名無しさん (2023-07-13 20 31 00) わかりました。ありがとうございます。 - ななし (2023-07-16 17 34 09) すいません、スマホブラウザ版のセーブの仕方を教えてもらえませんか - 名無しさん (2024-01-26 11 26 47) サイトに登録さえしとけばセーブできる様になるよ、もう解決したかもしれないけれど - 名無しさん (2024-01-30 14 20 53) スタンドを選び、主人公とスティールが話すところまでは順調に進んだのですが、学校へ行くところで移動しません。リセットしたりしたのですが、何度やっても移動ができないです。どうしたらいいですか? - 名無しさん (2024-02-16 13 26 34) スマホ版をプレイしているのですがセーブの仕方が分かりません。 - 名無しさん (2024-02-23 09 01 59) ブラウザ版って主人公の名前や口調設定の時に漢字英字は使えない? - 名無しさん (2024-03-03 23 40 36) 通常版でスパルタ指導確認しました - 名無しさん (2024-03-16 23 11 45) カフェでジョセフが賭けをする前のところで真っ暗になって進めません - 名無しさん (2024-05-09 22 27 43) その周回でデバッグモード経由して2度目のイベント起こしたら同じこと起きる、どうしようもない、デバッグモード行ってその周回終わらせた - 名無しさん (2024-05-13 23 50 28) エボニーデビル戦の後も同じこと起きる - 名無しさん (2024-05-13 23 51 34)